東日本大震災から１年を迎える3月10、１１の両日、鎮魂の思いと復興の願いを込めた海老根和紙の灯ろうが郡山市のＪＲ郡山駅西口駅前広場に飾られる。
　灯ろうを制作する「ふるさと郡山伝統工芸教室・春蛍」が２月２５、２６の両日、ハーモニーステーション郡山で開かれる。同市中田町の海老根手漉（す）き和紙保存会が協力。
　まちおこし団体・中田地区地域づくり作戦会議などによると、海老根地区の和紙漉きは江戸時代からの伝統産業。和紙の原料となる楮（こうぞ）が阿武隈山系に豊富にあり、きれいな湧き水もあったことから、農家の副業として和紙づくりが盛んになったという。海老根和紙は、紙色が日が経つほどに白みを帯びるのが特徴。
　江戸末期から明治期にかけての最盛期は、全戸数の80戸で紙漉きが行われたが、昭和63年に最後の一軒が廃業して途絶えた。その後、平成10年に「海老根伝統手漉和紙保存会」が結成、海老根和紙を復活させた。
　灯ろうの見本は、ニコニコこども館前庭に展示。
　主催する郡山市総合教育支援センター・こども活動支援室は、灯ろう制作の参加者を募っている。グループ参加も受け付ける。
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　日時：２月２５日（土）、２６日（日）午前１０時～午後２時
　会場：ハーモニーステーション郡山（郡山市中町7-16）
　参加費：材料費500円
　申し込み方法：ニコニコこども館（郡山市桑野１丁目２−３）に来館するか、電話024-924-2758（同館こども活動支援室）で受け付ける。土、日曜、祝日以外の午前９時～午後５時まで。