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コラム・筆は一本也

「メモリアルデー」

週末には新年初の3連休を迎え、松の内に忙しく働いた主婦をねぎらう女正月の小正月がめぐってくる。年末年始にかけて多忙だった主婦がようやくのんびりと過ごせるようになるわけだ。スーパーや商店には色鮮やかな飾り花が並び、春近しの雰囲気を演出する。しかし、大寒はこれからで、厳しい寒さは当分続く。
 
▼時代が変わり、年中行事は家庭から年々姿を消しつつあるが、次の世代の子どもたちにこうした行事、風習を伝えるのは大人の役目のひとつだろう。福島県内では14日夜に神棚に花を飾るのが一般的だ。もともとは豊作を祈る行事だが、福島原発の爆発事故で放射能汚染と闘っている農家にとっては、なおさら欠かせぬ。二本松、伊達市、川俣町など養蚕が盛んだった地方では米粉で繭(まゆ)の形にこしらえた「繭玉」を飾り、質の良い繭の誕生を願ってきた。
 
▼各地の公民館などでは、子どもらに飾り花作りを指導する教室が開かれ、親子でオリジナルな飾り花を作って持ち帰る光景が見られる。こうした時は、ほんのわずかでも放射能のことを忘れさせてくれる。仮設の共同住宅に住む避難者の家々にも飾り花がひと時でもなごませてくれるに違いない。
 
▼このあとは二十日正月が控え、旧暦では節分(2月3日)の翌日に1年の始まりとされる春告げる立春が訪れる。節分は旧暦の大みそかにあたり、恵方巻きを食べる習慣が全国に広まった。こうした豊作や健康を願う行事は年中行事として1年を通じて行われるが、何よりも今は原発事故の終息が切なる願いだ。
 
▼春を感じさせる草花の芽吹きが始まるころ、原発事故から丸2年を迎える。史上最悪の原発事故で16万人という避難者を出し、いまだに据え置かれたままで希望のない日々を送る人たちはまだまだ多い。こうした悲劇を風化させないためにも、福島県は県の条例によって「メモリアルデー」を設けるべきと考えるがいかがか。まさに年中行事として「ノーモア・フクシマ」を伝えるべきだ。【天下無双】
                      (2013・1・10)
 

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