大震災、原発事故の被災地・福島を紙芝居で支援する「ふくしま紙芝居まつり」が12月9日、いわき市の東日本国際大学で開かれた。広島県のボランティア団体「ボランデポひろしま」、ふくしま紙芝居まつり現地実行委員会などが主催した。
　地域の復興や活性化を目的に、3年間で東北の物語100話を紙芝居にしようという取り組みから始まった。
　今回は、広島県のボランティアが前日からいわき入りし、翌早朝から地元の関係者とともに準備に取り掛かった。
　上演した44話の紙芝居は、地元いわきの民話のほか、広野、富岡、大熊、双葉、浪江町、南相馬、相馬市、新地町などの浜通り地方と県北地方の桑折町、それに広島県の民話や昔話、偉人伝などが言い伝えに沿って紙芝居に作成、披露された。　　　また、被災復興の創作もあった。
　大学の教室など利用した6会場には、大勢の市民が訪れ、避難を余儀なくされている故郷へ思いを新たにした。
紙芝居シナリオコンテストの表彰式も行われ、優秀賞2点が紹介された。主催者は「これからも東北の物語を紙芝居化していきたい」と話していた。
　会場には、広島お好み焼き、浪江焼きそばなどのコーナーも出店し、来場者を楽しませた。