脱原発社会の実現を訴える「11.25風化させるな原発震災！脱原発福島県民集会」が11月25日、いわき市の小名浜市民会館で開かれた。県平和フォーラム、社民党県連などで結成する「脱原発福島県民会議」が主催した。
　震災犠牲者への黙とうのあと、プルサーマル反対双葉地方住民会議代表　の関友幸さんが「3.11の風化を防ぐため行動してきたが、これからもがんばっていく」とあいさつした。続いて、「福島原発の現状と今後の運動課題」をテーマに原子力資料情報室共同代表の西尾漠さんが講演。双葉地方原発反対同盟の石丸小四郎さんは、現地報告「原発震災！福島はいま…」として、原発事故の状況や原発立地地域の末路、楢葉町の田園風景、警戒区域を覆い尽くす外来植物、汚水タンクの現状などを詳細に分かりやすく解説し、問題点を提起した。
　石丸さんは富岡町に住み、40年以上にわたって原発の危険性を主張し続けてきた。報告の中で、「双葉町に掲げられた「原子力明るい未来のエネルギー」のスローガンの下、だれもいない道路に二匹の犬がさまよっている写真が非常に印象的」と述べ、３年後には汚染水が今の３倍以上に膨れ上がる危険性があると指摘した。
　席上、楢葉町の松本幸英町長、高校生平和大使の高野桜さん、富岡町民の鎌田美津江さんが震災での経験、復興への決意などを述べた。この後、県内外からの参加者約800人が会場周辺約１㌔をデモ行進し、脱原発と原発震災の風化阻止を訴えた。
　来年3月23日にも大規模な脱原発県民集会を開き、脱原発