郡山市の西部学習スポーツセンターは11月18日、“おやこフレンドリーシリーズ”「デンパ教室VOL.2」を市青少年会館で開き、親子で電波の仕組みと適正順守を学んでもらった。福島県電波適正利用推進員協議会の共催。
　親子の絆をはぐくんでもらうため、年間シリーズで開催。今回は親子で一緒に作るトランジスタラジオ工作。市内の3年生以上の小学生と保護者18組41人が参加した。
　講師は県電波適性利用推進員協議会長の大越隆一さんら3人。参加者たちは電流と電磁波の違いや電波の性質、さまざまな電波の利用方法などの基礎を学んだ後、アルミホイルやプラコップなど身近な素材を使い、「コヒーラ検波器」にチャレンジ。コヒーラ検波器は、電子ライターの火花放電で起きる電波を感じ、LED ライトが光る簡単な仕組みの電波検知器。実際に目の前でLEDライトが光ると、参加者たちは電波が起こす不思議な現象に驚いた様子だった。
　続いてトランジスタラジオを工作。初めてハンダごてを持つ参加者もいたが、講師の熱心な指導で、見事な“親子ラジオ”を完成させていた。細かいハンダづけは子どもたちにとり少々難しかったようだが、初体験で楽しみながら作業に熱中していた。
　主催者では「今回の親子共作のラジオを通し、電波が親子の絆の架け橋になってもらえればうれしい」と話していた。