富岡町の夜の森さくら並木をイルミネーションに再現した「いわき光のさくらまつり」が11月24日から、いわき市のJRいわき駅前大通りで始まった。
　大通り約200㍍区間の36本のケヤキには、8万個のLED電球が取り付けられ、ライトアップされた。点灯は来年1月13日までで、時間は午後4時～10時。12月31日のみ午前3時まで。
　富岡町は現在、原発事故の影響で立ち入りが禁止されているが、夜の森のさくら並木には例年多くの花見客が訪れていた。このため、いわき、南双葉、浪江の各青年会議所（JC）が協力し、復興への願いを込めたイベント・光のページェントを実現させた。
　点灯式は駅前広場イベント会場であり、丹野知いわきJC理事長、三瓶健二郎南双葉JC理事長が明るい未来と交流を願ってあいさつ、渡辺敬夫いわき市長、遠藤勝也富岡町長が祝辞を述べ、全員で点灯スイッチを押した。
　日が陰り、街路樹に灯りが灯ると、駅前デッキや歩道橋、沿道などに詰めかけた市民からは大きな歓声が挙がった。同市四倉町から家族7人で訪れた勝倉義一さん（68）は「楽しみにしていたので、きれいな灯りを見られてうれしい」と話した。会場では、いわきJCの吉田憲一直前理事長らもセッティングで裏方に加わり、活躍していた。
　夜桜＜絆＞音楽祭もあり、「ならは天神太鼓うしお会」の勇壮な太鼓演奏や高校生アイドルタレント諸橋紗夏さん、ゴスペルシンガー菅波博美さんがそれぞれライブで熱演、最後は富岡町出身の渡辺俊美さん（猪苗代湖ズ）が登場して「I love you& I need you ふくしま」が始まると、合唱とともに最高潮に達した。
　近くの復興飲食店街「夜明け市場」に最近オープンした和風居酒屋ダイニング「ＫＩＮＫＡ」の押田昇治郎、押田将利さん兄弟は、「駅前がにぎやかになることはいいことです。お客さんもたくさん来てくれるとうれしいです」と期待を込めて話した。
　いわき市民と双葉郡の人たちの懸け橋となる今回のイベントは、“光の花見”として年をまたいで輝き続ける。
期間中は、さくらと笑顔のフォトコンテスト、いわき双葉百景まちなか写真展などのイベントもある。
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　いわき駅前タクシープール特設イベント会場で行われるイベントは次の通り。
　▽12月2日・光臨！夜の森さくらの舞い　さくらYOSAKOI inいわき　午後5時～7時30分
　▽12月8、9日・わんぱく子供ひろば　午前10時～午後4時　LATOVアートフェス2012　午前10時～午後4時（LATOV1階・2階特設会場）
　▽12月15日・夜桜ほっと茶屋　正午～午後9時
　▽12月16日・さくらのXmas　de　巨大合コン

　■問い合わせ：いわき青年会議所（電話0246-24-0780）
　　　　　　　　URL http://iwaki-jc.com