１２月４日の県内は、発達した低気圧の影響で、大荒れの天気となった。
　各地で台風並みの強い風が吹き、列車のダイヤが乱れたほか、東北道などで速度規制が出され、交通機関に影響が出た。
　福島地方気象台によると、４日の最大瞬間風速は、広野町で28.6㍍、郡山市25.5㍍、西会津町20.1㍍だった。
　この強風のため、郡山市では、郡山スケート場と磐梯熱海アイスアリーナで開催する予定だった「つるりんこ祭」が中止になり、恒例の行事を楽しみにしていた参加者をがっかりさせた。　
  郡山市とつるりんこ祭実行委員会の主催で毎年行われてきたこの祭りは、今年で１５回目。
　氷上綱引きや、カーリング、アイスホッケーの体験教室が人気で、昨年は、両会場合わせて約１万人の参加者があった。
　つるりんこ祭実行委員会では、今年も開催に向けて準備を進めていたが、当日朝になっても強風が収まらないことから、中止を決定したという。
　中止を知らずに会場を訪れた参加者には、磐梯熱海アイスアリーナを無料で開放し、スケートを楽しんでもらった。
　また、参加者に振る舞うために4000食分を用意した、豚汁風味の「つるりんこ鍋」は、磐梯熱海温泉の旅館や飲食店で、観光客にサービスされた。
　磐梯熱海温泉観光協会の皆川良吉さんは、「楽しみにしていた方には大変申しわけなかったが、参加者の安全を第一に考えて中止にした。来年１月１５日と２月１２日には「スケートの日」としてイベントを行うことになっているので、ぜひ参加していただきたい。」と話している。
　「スケートの日」には、郡山スケート場で氷上ボーリングなどが行われる予定。
　詳細については、決定次第、磐梯熱海スポーツパークのホームページ等で公開される。
　問い合わせは、磐梯熱海温泉観光協会（電話024－984－2625）へ。