福島県の復興を国内外の祭りで応援する「ふるさとの祭り２０１２」が10月27、28の両日、郡山、会津若松市で開かれた。
　「まつりが結ぶ　ふるさとの絆」をテーマに開催。震災、津波、原発事故による被災で一時中断を余儀なくされた祭りや伝統芸能の再開を通し、復興に向けて歩む地域の姿と魅力あふれる故郷のよさを伝えようと始められた。県内外から68団体が参加、祭りや踊り、歌舞の伝統芸能を披露した。
　27日はＪＲ郡山駅前広場で音路（おとろ）の獅子舞（郡山市）や村上の田植え踊（南相馬市）のほか、地域の伝統芸能公演や米沢、熱海市のＰＲなどがあった。駅前大通り会場では、針道のあばれ山車（二本松市）や二本松の提灯祭り（二本松市）などにぎやかなパレードが繰り広げられた。
　札幌市のＹＯＳＡＫＯＩソーラン、沖縄県からはエイサー、台湾の台中市からは台湾龍舞も参加した。ドラゴンダンスと呼ばれる躍動的な踊りは、ドラゴンダンスのアジア大会で連続優勝しているだけあって、大学生の敏捷な動きのもとで表情が変わるドラゴンに多くの人が見入っていた。
　２８日は山形、郡山市の阿波踊りやフラダンス、盛岡のさんさ踊りなどが披露された。
　（関連写真ギャラリーに掲載）