日本大工学部（福島県郡山市、出村克宣学部長）の第62回北桜（ほくおう）祭は10月13、14の両日、同学部で開かれ、学部・学科の紹介や学習成果発表、サークルの活動発表など多彩なイベントが行われている。同北桜祭実行委員会（鈴木健汰委員長）の主催。
　演奏会やパフォーマンスを披露するメーンステージと、野外、校舎内での企画展の主に3カ所に分かれての開催。環境に優しいロハスな工学部のフォトコンテストや、鉄道フェスティバル、学生たちの発表会などが繰り広げられている。
　このうち、建築研究会は宮崎駿のアニメ映画などを題材にした建築模型の数々を出展。タタラ場を模した古来の日本建築や、メイちゃんとサツキの家の小建築、「猫の恩返し」の洋館・猫の事務所、「千と千尋の神隠し」のインテリア・電車内の色彩などが並べられ、人気を集めている。
　洋館・猫の事務所は、パンフレットを参考に映像を繰り返し見ての製作。忠実に再現した観察力に関心が集まっている。インテリア・電車内の色彩は、3通りの電車内がそれぞれの車内の色によってイメージがまるで変わる色彩の効力を試している。
　写真部の写真展はカラー、モノクロ作品合わせて120点余りが展示。日常や旅先での風景、列車と鉄橋をテーマにした作品、津波被害を受けた被災地の写真も展示している。
　鉄道フェスティバルは、元国鉄マンらの愛好者らでつくるサークルの協力。昭和50年代に使われた、点呼の際に受け渡しされた時刻板や、郡山機関区の区名札、ＳＬ解剖図鑑、ＪＲ郡山総合車両センターのパネル、新幹線方向幕、汽笛、ＳＬと電車のプラモデルなどが展示され、マニアから子どもたちまでを楽しませている。
　14日はＹＯＳＡＫＯＩそ～らん踊りやダンスフェスティバル、校内茶会、「工学部の歴史～写真と資料展～」などを催す。観覧車には工学部50周年記念誌をプレゼントする。
　http://hokusai-live.ce.nihon-u.ac.jp/