国際的に活躍するいわき市出身のフルート奏者大和田葉子さんと、友人のピアニストローラ・スウォルツさんのコンサート「メモリアル３．１１」は９月２３日、同市の平バプテスト教会で開かれ、美しい音色が聴衆の心をいやした。
　先の東日本大震災で被災した人たち、そして震災で亡くなった大和田さんの母への祈りを捧げるコンサート。この日、会場にはあふれるほどの市民らが集まった。大和田さんとローラさんの息のあった演奏に、市民らは心ゆくまで聴き入っていた。ローラさん作曲の「メモリアル３．１１」のお披露目もあった。
　大和田さんは、平バプテスト教会附属幼稚園、茨城キリスト教学園中等部、桐朋女子高音楽科、同大を経て、フランス国立パリ高等音楽院、ドイツ国立フライブル音楽大ソリストコースに進んだ。それぞれ首席卒業。２０１１年、團伊玖磨作曲による「マレー乙女は唄える」は日本レコードアカデミー賞を受賞。１２年のニューヨーク、ワシントンＤＣ桜寄贈１００年記念演奏会では大きな成功を収めた。昨年に続き、カーネギーホールでのティム・ジャニス・ショーへの招待演奏が予定されている。
　ローラさんは、作曲家でありピアニスト。ペンシルベニア州立インディアナ大卒、ニュージャージー州立モンテクレア大修了。学校や教会でオルガン奏者、音楽指導者を務める。日米友情特別ゲストとして、大和田さんの演奏パートナー。