光沢のあるなめらかなポーセリン（磁器）で知られ、スペインの至宝とも言われるリヤドロ作品を展示した「リヤドロ特別展」が２１日、郡山市の人形の東月郡山本店で始まった。２５日まで。
　国内最大級の特別展。ジャンルを問わない高級陶器のアート作品４００点を展示している。
　歴史をテーマにした芸術性の高い作品をはじめ、記念の贈り物、日常生活を彩るデザイン性に優れた置物、それにチェスセットなどがブースごとに出展、高級感を引き立たせている。西洋的な美の作品が主流だが、東洋的な赤と青の龍をモデルにした「臥龍」や日本の雛人形、五月人形なども展示し、人気を博している。
　リヤドロ作品は、１９５０年代にリヤドロ３兄弟がスペインの古都バレンシア近郊に小さな窯を築いたのが始まり。彫刻家やアーティストたちが手作業で作品の細部を一つひとつ丹念に仕上げていき、繊細な芸術作品を生み出している。
　人物や動物の表情もさまざまで、魅了されるファンも多い。とりわけ４０００種類以上ある色彩は、釉薬を用いることで一層光沢を放っている。
　同特別展は入場無料。午前９時～午後６時まで。問い合わせは、人形の東月郡山本店（電話024-939-3160）へ。