福島県の「食」を紹介し、魅力をアピールする「ごちそうふくしま満喫フェア２０１２」が８、９日、郡山市のビックパレットふくしまで開かれ、２日間で約５万人が訪れた。
　３回目となる今回のイベントは、地域の１次産業から３次産業までの６次産業化による新たな特産品開発と販売促進を狙いに始まった。昨年の東日本大震災後を機に、福島の食の安全を周知、信頼の回復も狙いにしている。
　出展業者は２０２あり、昨年の１３０と比べ大幅増となった。ブースは２３３店が出店、コメや地酒、ビール、漬物、そば、ラーメン、弁当、菓子、果物などの食コーナーのほか、太陽光パネル、放射能測定器なども出展。
　地域特産品や温泉地自慢など８つのエリアが設けられ、本県のグルメ「会津ソースカツ丼」「白河ラーメン」「なみえ焼きそば」などに人気が集まっていた。
　ステージイベントでは、来年放送のＮＨＫ大河ドラマ「八重の桜」にちなんで結成した県の観光ＰＲ隊「ふくしま八重隊」のメンバーが、ダンスパフォーマンスなどをお披露目した。ほかに、お笑いタレントの山口智充さんや会津若松市出身のシンガー越尾さくらさんら１１組のステージ出演があり、人気を博した。
　８月から始まったコメの全袋検査の実演も行われた。県農産物流通課の吉田課長は「県外のブースで販売をする数は、昨年の４００件に比べ減ってきているが、自力で販売できる店が増えてきた傾向にある」とした上で、「台湾でモモをＰＲした際、とてもおいしいと喜ばれた」と話し、今後の県内産の販売促進に期待を寄せた。県内で生産・出荷する米の全袋検査の結果は、ホームページで確認できる。http://fukumegu.org/ok/mieru/