震災や原発事故で避難生活している人たちを支援する「絆フェスティバル２０１２」が８月２６日、三春町民体育館で開かれ、栃木県足利市のサポーターたちとの交流を深めた。
　三春町と足利市の交流は、足利の子どもたちの太鼓演奏がきっかけとなり始まった。足利市の八幡こども太鼓クラブでは、「みはる」という名の曲を以前から練習しており、今回のフェスティバル開催の橋渡し役を担った。
　一方で、三春滝桜の開花時期と足利のフラワーパークのピーク期が重なり、観光客を呼び込もうという相乗効果にもなった。こうした共通性からフェスティバル開催に発展。
　この日は、足利市から駆け付けた約８０人の市民らによってアトラクションや同市の特産品販売が行われた。アトラクションでは、八幡こども太鼓クラブの演奏「みはる」をはじめ、「ぶちあわせ」「打ち込み」など力強いバチさばきが披露され、被災者や町民らを楽しませた。
　足利観光大使を務める三遊亭歌橘さん、元マラソン選手で俳優の西田隆維さんが落語を披露し、避難生活を続けている人たちを元気づけた。
足利とは２度目の交流で、支援者と被災者が再会を喜び合った。