こんにちは。前回、日本に来ていることをお話ししました。今回は、滞在中に英語力が落ちないために行かせていただいている英語教室についてお話します。
　そこはアメリカ人の女性が指導をしている教室で、彼女はとても素敵な方です。きっぱりとしていて、彼女からはゆるぎない自信を感じます。そして明るく聡明で、日本をとても愛しています。そこは幼児からの英語教育もしており、学童保育にも携わっている教室なのですが、私は時々お手伝いをしています。
　子どもたちが英語で過ごす幼稚園、と思って頂くとイメージがわくと思います。
　先日こんなことがありました。ある子が、ともだちがバックを肩にかけるのを黙って手伝ってあげたのです。日本の幼稚園なら、「まあ、○○ちゃんは優しいのね、そっと手伝ってあげたのね」と褒（ほ）めてあげることが一般的ですよね。しかし彼女は、手伝った子に注意をしました。「手伝ってほしいと頼まれたの？そうでないなら聞いてから手伝ってあげなさい。一人でできるようになるチャンスをあげなきゃね」と。アメリカでは教育の目的を「自立」ときっぱり見据えているように思えました。
　母にこの事を話したら少し考え込んでいました。そして、「そうよね。自立を目標に教育しているのに、目先の成績や受験、就職で親はつい手出しをして“転ばぬ先の杖”を出してしまうのよね。日本ってリベンジしにくいしね」と。
　日本とは、学校での授業のスタイルも全く違います。アメリカでの授業では、考えやアイディアを尋ねられ、プレゼンテーションを多くします。以前、知り合いから「関ヶ原の戦いが何年だったかは、何からでも調べられる。その出来事を基に話し合いをし、自分の考えを述べることが大切。欧米ではそのような授業スタイルが一般的だ」と教わりました。その方がやる気がわくし、能動的な授業になると思いました。そういう勉強の中で、おのずと年号も覚えていくのではないでしょうか。留学先の大学で、日本と似ているのは中国と韓国だと感じました。
　（どちらも大学敷地内の写真）