震災復興を支援する「チャリティー・ゴスペルコンサート」が11月27日、郡山市の郡山女子大建学記念講堂であり、約80人の出演者たちが被災地の復興を願って高らかにゴスペル音楽を歌い上げた。
　はじめに、園児、児童、生徒28人が「キッズクワイア」を合唱。小さいながらも一生懸命覚えた英語の曲を、息をあわせて歌う子どもたちのかわいらしい姿に会場はなごんだ。
　続いて登場したのが、米国で活躍するゴスペルシンガー、レイ・シドニーさん。レイさんのパワフルな歌声は会場いっぱいに響き渡り、観客をゴスペルへの世界へといざなった。
　この後、ネットワークＨＧＦ（ハレルヤゴスペルファミリー）のメンバーで、郡山市で活動するグレースインパクトクワイアと関東、東北各地のゴスペルクワイアとの合同チーム40人によって、ゴスペル曲10数曲が歌い上げられた。
   ゲストシンガーたちとクワイアとのコラボレーションや、手拍子を打って歌う軽快な曲、『天使の知らせ』『OH,HOLY NIGHT』などのクリスマスソングも次々と披露され、観客は華やいだステージに引きこまれていた。90分のコンサートはまたたくまにラストソングを迎え、約500人の観客を楽しませた。
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　コンサートは、グレースコミュニティーサービスが主催した。同団体は東日本大震災以降、主として原発事故のために避難を余儀なくされている相双地区の被災者への支援活動を行っている。
　今回は郡山市内の仮設住宅や借り上げ住宅で避難生活を送っている被災者家族が招かれた。そうした中、「慣れない土地で迷っては」と、早々と出発して会場に駆けつけてくれた家族と主催者側スタッフとの久しぶりの再会は感無量だった。ゴスペルを通して希望と励ましが届いてほしいと願ってやまなかった。（渡辺・談）