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首長に聞く

三保恵一・二本松市長 「歴史を変える分水嶺に果敢に挑戦」

二本松市・三保恵一市長(元市長)

 【略歴】三保恵一(みほ・けいいち)
 1949(昭和24)年、二本松市生まれ。安達高卒。県議会議員5期。県議会議長。2003(平成15)年に二本松市長、05年に新「二本松市」の初代市長に就任。2期目。福島県国民年金基金理事長。
 二本松市は2011年3月の大震災・原発事故以降、市民の安全や健康を守ることを最優先に市独自の放射線測定を実施するなど、市民の健康不安に対していち早い取り組みを行ってきた。一方で、同市の三保恵一市長は、被災地双葉郡の自治体の住民が役場機能とともに集団移住する「仮の町」構想をめぐり、受け入れに前向きな姿勢を示している。同市には浜通りの住民約3,300人が避難生活を送っているが、避難自治体への全面協力を表明したのは県内の市町村長では初めて。「3・11は世界の歴史を変え、日本の歴史を変える分水嶺だと確信している。首長として新しい二本松を拓いて、創っていく」と主張する三保市長に、これからの道筋を聞いた。
 
  -震災・原発事故以降、市民らの安全確保、健康などに対する取り組みが早かった。また、避難自治体への協力でも注目されている。

 「役場機能ごと移転している浪江町をはじめ、原発立地地域から3,300人を超える人たちが二本松市に避難している。昨年3月以来、避難者に寄り添う気持ちは今も変わらないし、より強くなった。避難自治体が仮の町構想の計画を決定するなら全面協力したい。震災から1年、安全安心なまちづくり、持続可能な経済社会の発展、人づくりまちづくりを基本理念に復興に向けてスタートしたところ。昨年の3月11日以降、市民の命と健康、安全を守ることを最優先に取り組んできた。同年5月には、子どもたちを放射能から守るため、市内58の保育所や幼稚園、小中学校などで除染作業を実施し、空調機器も設けた。一方で、子どもの被ばくを検査するホールボディカウンター(WBC)を市独自に設置。高校生以下の子ども、40歳未満の女性、妊婦にはガラスバッチを配布して調査を継続、予防に役立てている。医療ケア、予防のための健康手帳の作成なども検討しながら、健康診査を計画的に進めていく。(原発事故以来)国などにあらゆる対策を求めたが、具体的な対策が取られない状況の中で、国や県の対応を待っているわけにはいかなかった。そういう意味で市独自で何事も早く取り組んできた。国はこうしたことに対し、後から予算措置し、結果として二本松市の取り組みを踏襲した。『(二本松市の起案を)国の施策にすることができた』と、国の後日談にもなった」
 
 -再生可能エネルギーへの転換について具体的な考えは。
 
 「脱原発という考えで、原子力に依存しない安全安心なエネルギーのまちづくりを目指す。太陽光、小水力、地熱、木質系バイオマス発電など地域資源を生かした再生可能エネルギーの飛躍的な推進を図る。大規模災害時にも利用可能な独立電源、地域分散型電源として有効な再生可能エネルギーの導入促進、あわせて省エネ、リサイクルなどの取り組みとともに、環境との共生、経済活力の両立が図れるよう進めていく。スマートグリッド構想も推進し、次世代エネルギー社会システムの構築にも力を入れる。太陽光発電は市で助成を行っているところ。小水力発電は岳ダムなど周辺のダムで可能性を見極め、県と一体的に進めていく」
 
 -岳温泉を抱える市として、地熱発電への考えは。
 
 「火山国の日本は地熱発電の可能性を多く有している。自然環境に適したエネルギーとして国は積極的に地熱発電を進める方針で、掘削方法など自然環境に配慮しながら検討しているところ。当市もこれらの可能性を有した地域を持っている。すでに国などから可能性調査について要請、協力依頼があった。温泉関係者をはじめ、積極的に情報を公開し、理解を得ながら市としても協力することにしている」
 
 -地熱開発に温泉街などから反発の声も上がっているが、どう考えるか。
 
 「科学的な調査に基づき、十分に情報公開しながら説明をされれば、道は開けてくると考える。可能性ある再生可能エネルギーについては追求していかなくてはならないと判断している」
 
 -市の活性化、雇用確保を図るため企業誘致の受け皿となる工業団地の整備は。
 
 「平成17年12月、二本松市と安達、東和、岩代町が合併し、新二本松市が誕生して7年目。マチのにぎわい、活力創出、雇用の確保、経済の活性化が大きな課題となっている。工業団地の未分譲地が多くあり、積極的な企業誘致を進めてきた。その結果、既存の工業団地はほぼ分譲できる見込みとなった。そういう面で新たな工業団地を整備しなければ企業誘致はできないところまできた。震災後にも立地企業の成約があった。ありがたいことであり、大震災、原発災害を乗り越えて希望の復興を成し遂げたいと考える。プロジェクトとして、二本松インター近くに復興工業団地(造成面積100ヘクタール)を国、県などと協議しながら進めている。復興工業団地は、雇用確保や地域経済活性の面から大いに期待できる」
 

 
 <メモ> 
 二本松市は県都福島市と商都郡山市の中間に位置し、西部の安達太良山麓、中央部の平坦地、東部の阿武隈地域からなる。西部の安達太良山麓には岳温泉があり、安達太良山は「智恵子抄」で有名。旧二本松市は城下町として、戊辰戦争の悲話・二本松少年隊で知られる。二本松提灯祭り、二本松菊人形なども有名。
 
 ▽東日本大震災による建物(住居)の損壊状況(2012年4月3日現在)=全壊11、大規模半壊46、半壊418、一部損壊5,323(いずれも件数)
 ▽人口58,338人、世帯数18,236世帯(2012年3月1日現在、国勢調査)※前年比 人口1,318人減、世帯数136世帯減
   ▽浪江町からの避難者受け入れ状況(2012年4月1日現在)=2,970人、1,290戸(仮設住宅1,994人・914戸、民間借り上げ住宅976人・376戸)※他市町村から民間借り上げ住宅に避難する人数は不明


                               (2012・4・10)
 
 
 
 

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