成人病やメタボリックにならない健康法を実践する「新井塾」（佐久間康弘代表）は１３日、第１回講座を郡山市の焼肉雅・富田店で開いた。
  ３人に１人ががんで亡くなるという現代。食生活を見直して健康な毎日を送ってもらおうと、医師の新井圭輔さんを講師に同塾を立ち上げた。
　新井さんは京都大医学部卒。放射線科専門医として、がんの診断や免疫治療、アレルギー疾患、整体整骨治療、胎盤エキス治療などにあたる。郡山市のあさひ内科クリニック院長。
  今回の講座は「健康診断結果の見方と食事健康法」をテーマに約２０人が受講した。新井さんは、動脈硬化のメカニズムと予防法などを詳しく説明。受講者たちは、善玉コレステロールの低値や中性脂肪の高値、高血糖などを改善する食事の摂取法を学んだ。
　炭水化物を過剰に摂取することによる弊害、ＡＧＥ（終末糖化産物）を減らす調理法、エネルギー源としてのベータヒドロキシ酪酸などの専門的内容にも踏み込み、分かりやすく説明した。若さを保つアンチエイジングの話にも及び、受講者たちは真剣に聞き入った。　　　　　
　質疑応答では「成長期の子どもに炭水化物を制限しても大丈夫なのか」「アルコール飲料は摂取してもよいか」などの質問があり、新井さんは「人間の体のメカニズムから成長期の子どもも同じ摂取の仕方がよい。アルコールは赤ワインがよい」などと答えた。このあと、受講生たちは炭水化物を抜いた食事を試し、それぞれの感想を述べ合っていた。
　新井塾の事務局は、「焼肉雅」内（電話090－6455－8139）。一般の受講者も若干受け付ける。