東京都交響楽団員による楽器奏法レッスンが２６、２７の両日、郡山市民文化センターで行われ、児童、生徒たちがプロのオーケストラのメンバーたちの手ほどきを受けた。
　音楽都市・郡山の次世代を担う青少年たちの育成を目的に開いており、今年で５回目。昨年は震災で市民文化センターが使えず、このため同市の小中学校などを会場にコンサートを開いた。
　今回のレッスンは、木管楽器の奏者が対象。同市の学校に通う小、中学、高校生４８人が指導を受けた。
　クラリネットのレッスンでは、児童たちが積極的に質問をし、スタッカートの仕方やそのための呼吸練習、口の適度なすぼませ方など細かく指導を受けた。
　オーボエを演奏する芦田峻君（金透小５年）は「プロの音はきれいだなと思った」と感想を述べ、佐藤月葵子（つきこ）さん（同６年）は「楽器の手入れの仕方を習い、羽をどう使うかもわかった」と話した。
　指導に当たった同楽団オーボエ奏者の大植圭太郎さんは「郡山市の子どもたちはとても素直。以前にここで指導した子どもが、再びレッスンで成長した姿を見せてくれるととてもうれしい」と語った。
　２７日は講師たちによるミニコンサートがあった。都内での演奏会に先駆けての発表もあり集まった人たちは木管の温かい音色を十分に楽しんだ。
　６月２、３日は、金管楽器と打楽器、８月１１、１２日は弦楽器、１０月６、７日はアンサンブルクリニックのレッスンがある。
　郡山市民文化センター管理課長の米元栄さんは「郡山市の音楽レベルはとても高い。本格的に取り組んでいる人にばかりでなく、いろんな人にこういった機会を利用してほしい」とレッスンの利用をすすめている。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（１２．５．２７）