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アサヒビール福島工場の見学施設が再開 観光客らが出来立てビール試飲 

本宮市のアサヒビール福島工場は21日、東日本大震災の影響で休止していた工場見学を再開した。
 新名称を「アサヒブルワリープラザふくしま」とし、新たな施設も加えて、1年2カ月ぶりのリニューアルオープンとなった。
 同工場は震災のため一時操業を停止していたが、昨年10月に生産を再開。増産体制が整った今年5月上旬からは、出荷エリアを青森、秋田、岩手、山形、宮城、新潟の各県に拡大している。
 全面改装となった見学施設には、映像を使ってビールの製造工程を解説する「ビールづくり学びプラザ」や、アサヒビールの歴史を展示する「アサヒアーカイブプラザ」、ビールにまつわる情報をタッチパネルで検索する事ができる「ビールトリビアプラザ」などが新設された。
 再開初日の21日は、県内外から多くの見学客が訪れ、ビールの原料となる麦芽やホップを手に取ってにおいをかいだり、工場内の仕込み釜を間近に見て、大きさに驚いていた。
 見学後はビールやソフトドリンクなどの試飲もあり、参加者は出来立ての新鮮なビールの味を確かめていた。
 この日は、宮城県からも観光客が訪れており、「泡がクリーミーでとてもおいしい」と、満足そうに顔をほころばせていた。
 同工場・見学案内担当マネージャーの渡辺洋子さんは、「久しぶりにお客さまを迎え、以前のにぎわいを取り戻すことができて、本当にうれしく思っている。たくさんの方に来てもらいたい」と話していた。
 同施設は入場無料で、平日は1日4回、土・日・祝日は6回の見学時間がある。1回の所要時間は75分程度。各回の定員は50人で、予約が必要。
              ◇
 アサヒビール福島工場の見学施設は、1992(平成4)年12月にオープン。同社工場としては全国で5番目、東北では初の施設
として誕生した。
 予約、問い合わせなどは、アサヒブルワリープラザふくしま(電話0243-34-1170)か、ホームページhttp://www.asahibeer.co.jp/factory/brewery/fukushima/ へ。

                                                                                       (2012・5・21)

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