郡山市の西部学習スポーツセンター（前林貞夫センター長）は１３日、親子で参加する「デンパ教室」を同市青少年会館で開き、トランジスタラジオ工作を通して電波の仕組みと利用の仕方などを学んでもらった。
　生活の身の回りには、テレビや携帯電話などの電波であふれている。このため、不思議な電波の実験とトランジスタラジオ工作を通して、電波の使われ方や仕組みを学んでもらおうと開いた。小学生と親たち２２組、４４人が参加。
参加者たちは、ビデオで電流と電磁波の違い、電波の性質、無線や携帯電話などさまざまな電波の利用方法についての基礎を学んだあと、身近な素材を使った電波検知器「コヒーラ検波器」を作って実験。このあと、ハンダ付けをし、トランジスタラジオを仕上げていった。
　県電波適正利用推進協議会長の大越隆一さんら５人の講師の指導を受けて、参加者たちは熱心に工作に取り組んだ。トランジスタラジオが完成し、スピーカーから音が出ると、子どもたちは笑顔で喜んでいた。
　今回の教室は、社会的課題とされる親子の絆をはぐくんでもらおうと、「おやこフレンドリーシリーズ」事業の一環として開いた。
　　（２０１２・５・１７）