色絵磁器の技法で作陶に励む、陶芸家渡辺国夫さん（４４）の陶芸展が１２日から、いわき市泉町のアートスペース泉で開かれている。本県での個展開催は初めて。２２日まで。

今展では、幾何的な文様のリズム感あふれる６０種類の作品約１００点を展示。鉢や器、皿、陶筥（はこ）、茶わん、カップ、水差しなどが並べられ、人気を集めている。

昨秋、渡辺さんは米フィラデルフィアで開いた８作家のグループ展に参加。「大鉢などの出品作数点も展示しているので、ぜひ見ていただきたい」と話している。

渡辺さんは山梨県生まれ。東京芸大大学院を修了後、愛知県瀬戸市で本格的な作陶を開始した。２００６年、同県山中湖に工房を構え作陶活動。国内各地で個展を開いており、同時に多くの作品が工芸展などで入賞している。日本工芸会正会員。

陶芸展は無料。午前１０時３０分～午後６時。木曜休廊。問い合わせは、アートスペース泉（電話0246-56-9101、ファクス0246-56-9123）へ。

　【写真：作家の渡辺さんと作品の数々】