東日本大震災からの復興を願う第一回「三春 春祭り」は５日、三春町の大町通りを中心に時代行列が繰り広げられた。
三春町で避難生活を続ける富岡町、葛尾村の町村民を元気づけ、さらなる交流を深めていこうと、３町村などで組織する実行委員会を立ち上げて開催した。
　三春町における各時代の文化風俗を再現した時代行列と、富岡、葛尾２町村を加えた郷土芸能が再現され、２００人を超える町村民が出演した。
　戦国期の三春城主田村清顕率いる田村勢と、「愛姫」の嫁ぎ先、伊達政宗率いる伊達勢、田村清顕の正室「於北乃方」の実家である相馬義胤率いる相馬勢による時代行列が厳かに繰り広げられ、葛尾村民ふんした伊達勢、富岡町民ふんした相馬勢が差し掛かると、沿道には大きな歓声が沸き起こっていた。
　鉄砲組、槍組、武者組による合戦絵巻も繰り広げられ、会場の四ツ角交差点は立すいの余地もなく大勢の人で埋め尽くされた。
　震災後初となる富岡町麓山の「御神楽舞」、葛尾村の「三匹獅子舞」、三春町からは初めて、３地区に伝わる長獅子の競演もあり、それぞれ郷土への誇りを新たにした。
　時代行列に先立ち、仏教に由来する花祭りや稚児行列も行われた。沿道に詰めかけた人たちは、盛んにカメラのシャッターを切っていた。
三春町では復興支援事業にの春まつりを機に、同町を代表するまつりにしていきたいとしている。
＜関連写真掲載http://www.fukushima-net.com/sites/glist/1＞