郡山市の「第４７回こどもまつりは」の５日、開成山野球場、ニコニコ子ども館など４会場で開かれ、約４万８千人（主催者調べ）が各種イベントを楽しんだ。
　１９６６（昭和４１）年から継続している行事だが、昨年は震災、原発事故の影響で時期を１１月にずらして開催した。今年はこうした影響も緩和され、例年通り「こどもの日」に戻して実施した。
　今年は３０余団体から約５００人の関係者、ボランティアスタッフらが参加し、運営にあたった。開成山野球場、陸上競技場サブグラウンド、ニコニコ子ども館、開成山公園五十湖東側の各会場には、ＳＬや昔の遊び、科学工作、将棋、落書きなど３５コーナーが設けられた。
　ＪＲ東日本Ｄ５１愛護会のコーナーには、人気のプラレール、鉄道グッズのブースが設けられ、関心を集めた。年配者には懐かしいＳＬの気笛や、「ひばり」「やまびこ」の国鉄行先愛称板、郡山貨物ターミナル駅（郡山操車場）の写真パネルなどが展示。郡山貨物ターミナル駅は当時、構内面積３０万平方メートルと、東洋一の規模を誇ったが、現在は跡地にビックパレットふくしまが建つ。
　科学工作教室では、高校生でつくるＳＰＶ科学ボランティア会が主体となり「スライム」つくりを公開。着色した水に洗濯のりを加え、ホウ砂（しゃ）液を混ぜてゲル状に作り上げる工作で、子どもたちは興味深そうに実験に挑戦していた。
　ユニバーサルデザインキッズコーナーには、磁気シールで商品を組み替えるパネルの自動販売機が設けられた。子どもたちは「どうしたら商品が目立つか」や「買いやすさ」などをポイントに配置換えにチャレンジしていた。実施団体のＮＰＯふくしまユニバーサルデザインのスタッフによると、「高齢者の目線に立ったデザイン、商品がスタンダードになっている」という。
どんぐりに顔の絵をかくアートや、思い思いに絵を描く落書きコーナーも終日にぎわい、人気を集めた。
　【写真：（左上から右下へ）落書き、科学工作、どんぐりアート、プラレール、鉄道グッズ、ユニバーサルデザインの各コーナー】

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