福島空港の利活用と国際線再開へ向けたＰＲイベント「うつくしまふくしま　エアポートの復活祭」が３日、同空港で開かれた。福島空港祭実行委員会の主催。
　オープニングセレモニーに続いて、原発事故で警戒区域にある双葉町の標葉（しねは）せんだん太鼓保存会や地元須賀川市の奥州須賀川・松明太鼓保存会の太鼓演奏が勇壮に繰り広げられ、復興への誓いを新たにした。
　中国の一流芸術家で組織するプロ集団・中国雑技芸術団の公演もあり、金色獅子舞のパフォーマンスなどが観客たちを楽しませた。空港ビル内では、就航先の伊丹、新千歳空港の各都市の観光物産展、中国茶会、韓国民族衣装、食文化体験、大道芸、中国文化を紹介するボランティアグループによる毛糸のペンダントづくり体験、屋外では地元のうまいもの屋台などが並ぶ空港青空市などのイベントがあり、雨にもかかわらず終日にぎわった。
　石川町在住のシンガー菊池章夫さん（元「阿呆鳥」メンバー）のミニライブ、須賀川市在住のミュージシャンのミニライブ、同じく同市出身のフリーカメラマン村越としやさんの写真展「草をふむ音」、同市出身のイラストレーター佐藤玲奈さんの作品展なども開かれた。動物絵などを展示した佐藤さんの作品展は、同空港ビル内で６日まで開催。
　会場では須賀川牡丹園の開園をＰＲするボタンの展示コーナー、震災、原発事故対応により物流基地として活躍した福島空港の写真記録展なども開かれている。