東洋一の規模を誇る須賀川市の国指定名勝「須賀川牡丹園」が２７日、開園した。
　初日は牡丹園稲荷神社で安全祈願を行い、同園保勝会の柳沼勝馬理事長らが祭壇にボタンの葉を供え、今シーズンの無事を祈った。
　正門入り口前で行われた開園式では、橋本克也市長が「市民の誇りで宝でもある牡丹園にたくさんの人が訪れ、須賀川市復興の力になることを願っています」とあいさつ、テープカットで開園を祝った。
　この日は朝から雨の降るあいにくの空模様だったが、先着３０人にボタンの鉢や花の苗がプレゼントされるとあって、開園前から多くの市民らが訪れた。　　
　１０ヘクタールの園内には、２００年を超えるボタンの古株をはじめ、銘柄種や中国牡丹など２９０種、７０００株のボタンが咲き誇る。5月31日まで開園。
　同園保勝会によると、今年は例年より開花が遅れ、現在園内で見られるのは、促成栽培の「島根長寿楽」「花大臣」など数株。露地ものなどの本格的な見ごろは、連休明けの5月中旬ごろという。
　５月１日からは「第１回須賀川牡丹園フォトコンテスト」の作品を募集する。
　園内で撮影した「花」「風景」「人物スナップ」などが対象で、締め切りは６月１５日。
入賞者には賞状と賞金を贈り、応募の全作品を園内に展示する。
　また、同園で品種改良した新種の牡丹の名称も募集している。
園内に置かれた投票箱に、名称と必要事項を記入して応募する。６月２７日まで。
　入賞者３人と、応募者の中から抽選で１０人に須賀川産コシヒカリ「ぼたん姫」をプレゼント。
　期間中、多彩なイベントがある。入園料大人３００円、小人１００円。開園時間は午前８時３０分～午後５時。
　詳しくは、須賀川牡丹園ホームページhttp://www.botan.or.jp　か、須賀川牡丹園保勝会（電話0248-73-2422）へ。

　【写真：開園した須賀川牡丹園（左上下）とテープカットする柳沼理事長（左から２人目）橋本市長（同３人目）ら関係者㊨】