郡山市の専門学校グループ、ＦＳＧ（福島総合学院）カレッジリーグの合同入学式が１１日、同市民文化センターで行われ、937人の新入学生が希望を胸に式に臨んだ。
　郡山情報ビジネス専門学校197人、国際アート＆デザイン専門学校140人、専門学校国際情報工科大学校191人、国際メディカルテクノロジー専門学校280人、国際ビューティ・ファッション専門学校129人が晴れて入学を許可された。
　このうち、専門学校国際情報工科大学校に今年度新設された放射線工学科には６人が入学した。
　同学科は2年課程で、放射線物理学、放射線測定技術、環境測定演習などを履修し、放射線取扱主任者などの国家資格取得を目指す。
　こうした資格を取得することができる専門学校は全国で初めて。
　原発事故の影響で放射線への関心が高まり、正確なデータを知りたいという県民の要望が多い一方で、放射線測定器を正しく取り扱える専門家は不足している。
　同校では「福島県の安心安全を確保するために、放射線の知識と各種測定機器に精通した人材を育成していきたい」としている。
　式では、５校を代表して国際メディカルテクノロジー専門学校の佐藤本実校長が「道を切り開き、時代を先駆ける若者になって欲しい。夢を叶える皆さんを全力でバックアップするつもりです」と、式辞を述べた。
　また、在校生代表の国際ビューティ・ファッション専門学校・美容学科の大和田英美さんが歓迎の言葉を述べ、「学生生活の中ではたくさんの壁にぶつかることもあるが、１人で悩まずに、仲間や先生に相談してください」と新入生を励ました。
　新入生代表の国際メディカルテクノロジー専門学校・言語聴覚士科の大橋拓也さんが「昨年の震災で、人の役に立ちたいという思いが強まった。復興の役割を担い、社会に貢献できる人間になりたい。」と、力強く誓いの言葉を述べた。
　式後は、加賀屋感動ストアーマネージメントの加賀屋克美さんが「日米のディズニーで教わった感動のサービス～充実した学生生活を送るために～」と題して講演、学生生活を続ける上でどのようにモチベーションを上げていくかなどをアドバイスした。