福島市在住の詩人和合亮一さんの「詩の礫(つぶて)」に、友人の音楽家新実徳英さんが曲をつけた「つぶてソング」を歌う集いが３０日、郡山市民文化センターで開かれた。
  震災、原発事故で県民が疲弊する中、みんなで歌って元気を取り戻そうと、「つぶてソングの集い」プロジェクト（浜中康子代表）が主催、「つぶてソングの集い」ｉｎふくしま実行委員会（井上由紀実行委員長）が共催した。
集いには市民約３００人が参加した。オープニングで安積黎明高合唱団が女声合唱「あなたはどこに」「フルサト」「放射能」の３曲を歌った後、新実さんが和合さんとのなれそめ、「つぶてソング」ができたいきさつなどを話した。
  ソプラノ井上由紀さん、テノール渡辺英樹さん、フルート菅野公さん、渡辺隆さん、バイオリン三浦祥子さん、チェロ三浦吉則さん、ピアノ浜中康子さんが出演して「つぶてソングより『涙が泣いている』『重なり合う手と手』」を、安積黎明高合唱団が「燃え上がろう」「許せるか　あなたは」「誰もいない福島」を披露した。
  約３００人の市民も参加し、安積黎明の模範演奏の後、新実氏の指導の下「あなたはどこに」など６曲を歌いあげた。
この日参加できなかった和合さんは「この歌を美しい声と美しい気持ちで歌い、震災であったことを風化させないようにしてほしい」とビデオメッセージを届けた。