郡山市田村町の大安場（おおやすば）史跡公園「古墳まつり」は８月６、７の両日、同公園で開かれ、夏休み中の子どもたちが古代の生活や文化を体験した。
　展示施設内が一般開放されたほか、施設周辺では古代クイズバトル、火おこし選手権、弓矢体験、勾玉（まがたま）づくりなどのイベントが催された。
　勾玉づくり体験コーナーには、親子連れの参加が目立った。滑石を使った勾玉づくりで、参加者たちはまず、鉛筆で形を下書きする作業から始めた。ひもを通す穴を電動ドリルで開けてもらい、このあと水に浸した滑石を紙やすりで削ぎ、丁寧に形を整えていった。磨き上げまで一連の工程は４０～５０分ほどかかり、それぞれがオリジナルの勾玉を完成させた。
　施設は古墳時代の暮らしや古墳の築造風景、埋葬された主の様子などを再現した展示物が見学できる。
　大安場古墳は、古墳時代前期後半（４世紀後半）ごろに築造されたと推定される東北地方最大の前方後方墳（国史跡指定、全長約８３㍍）１基と、円墳４基からなる古墳群。１号墳には腕輪形石製品や武器、農工具が副葬されていた。１９９１（平成３）年に発見、３カ年度にわたって発掘調査された。
　大安場史跡公園は２８日、古代グルメの体験教室を開く。「さくべい」づくりを通してめん類の歴史を学ぶ。午前１０時から正午まで。１３、１４の両日は土器づくり教室を開き、子どもらが思い思いの土器づくりを体験した。９月２３日に野焼きする予定。
　問い合わせは、大安場史跡公園（電話０２４・９６５・１０８８）へ。

　
【写真は勾玉づくりする家族連れ】