震災により休館していた郡山市立美術館が７月１６日、約４カ月ぶりに開館した。
　再オープンに併せ、「復興をめざして～みんなで楽しむ絵本の世界～」と題したフランスの絵本作品「リサとガスパール＆ぺネロぺ展」を８月２８日まで開いている。リサとガスパールシリーズ日本語版刊行１０周年記念。
　第１作目の作品で、ジャバラの段ボールに描いたベニスのガスパールやリヤ、ぺネロぺのかわいらしい絵が、油彩を中心にアクリル、スケッチ画合わせて約２００点を展示。資料に加え、ビデオによる映画紹介や作家インタビューなど、魅力を紹介している。
　夏休みに入り、館内は家族連れが目立っている。須賀川市から訪れた我妻利江さん、優奈ちゃん（６つ）親子は「教育テレビを見ていてファンになりました。外であまり遊べないので、いっぱい楽しんでいきたい」と話していた。会場近くではキャラクターグッズの展示販売会も開いている。
　作者のゲオルグ・ハレンスレーベンとアン・グッドマン夫妻が手がける絵本「リサとガスパール」は、２０００年に初めて日本で翻訳出版されて以来、２０作品を超える人気シリーズ。「ぺネロぺ」シリーズとともに、明るく豊かな色使いと愛らしいキャラクター、ほほえましいストーリーが子どもから大人まで魅了している。
　　会期中のイベント次の通り。
　▽ぺネロぺ撮影会（８月１３日、午前１１時・午後２時）　３０組限定。３０分前に整理券を配布する。参加無料。
　▽美術講座「西洋美術史に見るリサとガスパール」（８月２０日午後２時）　学芸員が不思議な絵の秘密を解き明かす。参加無料。
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　観覧時間は午前９時３０分から午後５時。月曜日休館。観覧料は一般５００円、高校・大学生３００円。中学生以下か６５歳以上、または障害者手帳を持つ人は無料。
　問い合わせは、郡山市立美術館（電話０２４・９５６・２２００）へ。