サイト内を検索 WWWを検索
HOME > 特集 > フクシマの復興と日本の将来考える 東日本国際大学術シンポ
特集

フクシマの復興と日本の将来考える 東日本国際大学術シンポ

いわき市の学校法人・昌平黌は、大震災・原発事故から1年を迎える10日、「震災から1年 フクシマの復興と日本の将来」をテーマにした東日本国際大学学術シンポジウムを開き、これからの福島県と日本の展望を探った。

         ◇

シンポジウムは4人の講師陣による公開講演、討論会形式で開いた。公開講演は、新進気鋭の論客で知られる北海道大大学院准教授の中島岳志さんが「福島の復興と日本の将来」について基調講演。中島さんは阪神淡路大震災における原体験に触れ、「見慣れた風景が一変した時、根源を考え直さなければならないと思った」と語り、自らの出発点であることを強調。「大切な人の死は単なる喪失ではなく、死者とともに前向きに生き、社会とかかわること。生命のすべてに役割がある」と説いた

討論会は中島さんに加え、富岡町の遠藤勝也町長、東北大大学院准教授の片岡龍さん、東日本国際大経済情報学部長の福迫昌之さんの4人がパネラーとして参加、震災と原発問題を軸に意見を交わした。コーディネーターは東日本大東洋思想研究所准教授の先崎彰容さんが務めた。

遠藤町長は震災と原発事故から1年を振り返り、「問題山積だが、まったく何も前に進んでいない。国の取り組みにスピード感もない」と言い、①帰還時期②除染③雇用確保④精神的損害と賠償⑤コミュニティー⑥復興の取り組み⑦健康管理の7つの課題を挙げて、「この7つがパッケージとして解消されなければ、元の生活に戻れない」と強い口調で訴えた

国と東電の危機管理に関しては、「福島第2原発も水素爆発寸前だった。しかし、所長の自己判断で事故は免れた。福島第1原発は“空白の50分”があり、危機管理が問題。人災である」と厳しく指摘した。さらに「国、県は指示するわけでもなく、(私たちが)敬意を払うとすれば自衛隊のみ」とも述べた。

片岡さんは、被災地の宮城県石巻市で目にした殴り書きのような一文〈生き残ってしまいました〉という悲しい現実に直面したことに触れ、「(言い表せぬ思いは)心の中におりのように残っており、被災した人でなければわからないこと」。その上で、「一歩踏み出す前に、悲しみを共有することが大切」とした。

福迫さんは、一つの方向性に向って協力し、地域活性化のための「自立と連携」を強調。現在がない現実感と、そこから将来を考えることの難しさを提起し、「将来とは現在があるからこそのものであり、具体的な目標も持てる。現在をとらえ直す機会になるかもしれない」と述べた。そのため「10年後を結ぶ1年、2年後を考えて動き、働くこと。地域経済、福島を引っ張っていく覚悟もほしい」と語った。

中島さんは、日本は原発事故を境に「だれを信用していいのかわからない『不信社会』に陥ってしまった。生活や伝統など過去とのつながりをも奪ってしまったのが今回の事故」と指摘。その上で、鈴木大拙著の「日本的霊性」を引用し、「それぞれが果たすべき役割」を強調した。遠藤町長の意見に呼応し、「役に立つのは人間の付き合であり、人間関係にある」と強調した。

シンポジウムには、被災者や市民約800人が参加。震災からの復興と将来像を見据えた識者たちの熱い意見に聞き入った。

 シンポジウムに先立ち、田久昌次郎理事長が「今回の複合災害で最後の砦となったのがコミュニティーだった。これからも地域とともにあり、がんばっていきたい」とあいさつした。

 

 【写真:震災と原発について考えた学術シンポジウムと、(左上から右に)中島氏、片岡氏、遠藤町長、福迫氏、左下はあいさつする田久理事長】

おすすめ情報(PR)

誂えのセレクトショップ
SATO TAILOR(恵比寿店・四ツ谷店・赤坂店・銀座店・代々木店・横浜馬車道店・本宮店・長野店)は、既製服にはないフィット感の美しいシルエットのスーツなどを提供している。ジャケット、オーダースーツ、靴なども取り扱っている。
海産物専門店「おのざき」の通販
全国一律1,000円の送料。届け先1件あたり。クール代・税込み。お買い上げ代金10,000円以上で送料無料。フリーダイヤル0120-024-137。携帯電話からは0246-23-4174
日持ちのする「プリザーブドローズ」
にこにこバラ園(須賀川市)は、1年以上持つというプリザーブドローズを発売している。バラ屋がデザインしたプリザのバラアレンジメント。2,000円〜10,000円台(消費税別)。送料は8月まで200円引きの600円。Tel・Fax0248-72-7834
かに徳の宴会と法要プラン
かに刺し満足コース・かにすき鍋満足コース・かにちり鍋満足コースを用意。2時間飲み放題。無料送迎バス付き(10名様以上)。予約は☎024-931-2188
豚肉専門店ノーベルが郡山に初出店
泉崎村の豚肉専門店ノーベルが郡山市(富田町大徳南6-2、電話024−983−6393)に初出店。自家精肉、手作りハム、揚げ物などをそろえている。ノーベルはドイツ食肉加工国際コンテストで金メダルを受賞。豚肉生産は泉崎村の生産農場・中野目畜産。
本宮特産・本宮烏骨鶏の酵母卵
ビール酵母で元気に育った烏骨鶏の酵母卵とトローリ酵母卵。熱処理した高品質の飼料をエサに安心・安全に飼育しました。卵黄のみを使って独自開発した酵母卵の卵油もどうぞ。

おすすめサイト