東日本大震災で損壊、休館していた郡山市中央図書館が１０日、再オープンし、記念のセレモニーが行われた。　
　一方、現在休館中の郡山市民文化センターも18日に再オープンが決まっており、同市の主要な文化施設が相次いで再開される。 　同市中央図書館は、１９８１（昭和５６）年に開館、約４８万冊の蔵書を有する。
　昨年の震災では、内外壁や柱に亀裂が入って天井が落下するなど、広範囲にわたって建物が損壊、書物も床に散乱した。
　改修工事は昨年１０月から今年２月にかけて行われ、震災からほぼ１年の３月１０日、ようやく開館にこぎつけた。
　記念セレモニーでは、橘小合奏部の演奏があり、続いて関係者がくす玉を割って再オープンを祝った。
　映画「ジャングル大帝」の上映会や、おはなし会、ホールコンサートもあり、開館を楽しみにしていた多くの市民が訪れた。
　再オープンを記念した行事は次の通り。
　特別映画会「百万人の大合唱」（１７日午前１０時～同１１時４０分、午後２時～同３時４０分、同図書館視聴覚ホール）▽在札幌米国総領事館寄贈DVD映画会①「エデンの東」②「未知との遭遇」③「フレンチ･コネクション」（２４日、①午前９時４５分②午後零時３０分③同３時１５分、図書館視聴覚ホール）いずれも入場無料。
　問い合わせは、郡山市中央図書館（電話024-923-6616）へ。 　郡山市民文化センターも、天井の落下や設備の破損があり、復旧工事は１６日終了の予定。１８日は「第１７回音楽都市こおりやま全国合唱祭」が開催され、１年ぶりにホールに歌声が響きわたる。朝日が丘小特設合唱部、郡山二中合唱部、郡山五中合唱部、安積高校合唱団、安積黎明高校合唱団などが出演、再オープンに花を添える。
　同センター内各施設の一般利用は２０日から。