「近接し合う空港の未来」
県央部にある小美玉市。２町１村が合併して誕生した比較的新しい市の人口は約46500人。同市には新設された飛行場があり、隣県の福島空港とは数１０キロの距離間で近接だ。

▲方や福島空港が立地する須賀川市は人口約75000人。周辺には小美玉市の空港、千葉県の国際空港・成田空港、地方空港の福島空港と合わせて３つの空港が犇めく。こうした位置関係に関心を抱いて以前、県庁所在地の水戸市を訪れて県関係者にコメントを求めたことがある。

▲果たして福島空港はこれらの空港と競合せずに存続できるのかと言う素朴な疑問から取材を思いついた訳だが、現地の小美玉はそうした危機感とは無縁。つまるところ競合の予想は杞憂に終わり、現在へと至る。ところが10数年前、乗客の低迷から苦境に立つ福島空港（須賀川市、玉川村）の存続を図る県など主催のセミナーに参加する機会を得、現状と今後の見通しに関した知識を得た。

▲内容は国際物流に舵を切り、活路を見出して行かなくてはと言う内容であった。セミナーを機に再び危機感を持つようになり、近接する他空港との競合は私個人の杞憂ではなかく、関係者も同様だったようだ。