「開墾の歴史あれこれと水」▼人口30数万の福島県央の郡山市、この郡山市から10キロ南下した矢吹町。両市町とも開拓の歴史が刻まれる。郡山は大槻原、矢吹は矢吹が原の一大開拓の歴史が色濃く残る。矢吹が原は天栄村の羽鳥湖を農業用水に、大槻原は猪苗代湖から安積疏水を経由、農業、生活用水を基盤に発展を遂げた。ともかく原野の開墾に水は欠かせなかった。こうした水を多いに利用して地域が栄えてきたのだ。

▼都市が発展した例経は全国至るところにある。水の都・大阪、江戸から続く東京、隣県の琵琶湖を水カメにする京都など枚挙にいとまがない。日本に限らず、海外の国々も例外ではないだろう。

▼さて、水は治水も含めて人類の存続に関する大切な問題である。先人たちの歴史を学び、何のための開拓であったのかを深く考える。水道事業を他国に任せている自治体があることを知り、憂うのは私だけではないだろう。

▼次なる発展にはなにが必要かを考える前に、安全で安心して暮らせる生活圏の確保を。そんなことを考える日、ぜひ識者のプランナーを覘いてみたい。