追悼紀「日本空港機123便墜落事故の犠牲者悼む」

　昭和60年８月１２日に起きた日本航空機墜落事故の真相はいったい何だったのか。いまだに脳裏から離れない。▼乗客ら520人を乗せて羽田空港を飛び立った123便は群馬県上野村の山中、御巣鷹山に墜落、ほとんどの乗員が死亡した。あれから、アシスタントパーサーが顚末書いた本を読み、それらを題材にした映画を観た。伊豆半島の上空で翼が尾破損、富士山上空を回り、ダッチロールを繰り返しながら御巣鷹山に墜落。▼地方新聞社の支局にいた私は仕事が手につかず、事故現場のテレビ中継に釘付けになったのを今も鮮明に覚えている。
 ▼３８年目を迎え、その間に疑惑も含めさまざまな説が論じられている。いや、説が浮上しているだけで論じられているところまでには漕ぎ着いていないというのが正しいであろう。一日も早く、こういったことが正しく論じられる世の中になってほしい。▼日本の行く末を案じてのことである。▼犠牲になった方々に追悼の意を表します。