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ポーランド・ナウ

マルさん(通訳業)リポート       №7     

  2月の半分ぐらいは楽しい期間ですが、あと半分は断食の時期に入っています。半分半分と書きましたが、毎年少しぐらい違います。難しい話で、ポーランド人でもはっきりわかりません。月の動き方によることです。
  その楽しい期間というのは、カーニバルで、東方の三博士の日に始まりまして(それが決まっていて、1月6日で、ポーランドは祭日になっています)、「灰の水曜日」までになります。カーニバル中、沢山の人が色々な舞踏会やパーティーに参加して、遊びます。ポーランド人は踊るのが好きなので、いっぱい踊ります。お洒落して、ピカピカの服を着る人が多いです。子ども用のカーニバル・パーティーもあります。特に各幼稚園と小学校(4年生までのクラス)では毎年行われます。子どもは面白い服を着て、昔話に出てくるものの格好をします。人物だけではなくて例えば、動物や植物などのかたちのものです。若者も自分用のパーティーをつくって遊びます。そして、みんなが一人の家で集まって、食べたり踊ったりします。                                
  カーニバル時期が終わる一週間前、「脂の木曜日」という移動祝日があります。ポーランド人が待ちきれない日です。理由は、あるものを食べることだからです。「あるもの」はポーランド風のドーナツとポーランドの伝統的なクッキーのことです。ドーナツはポーランド語で「ポンチェク」といい、元々は中味が薔薇(ばら)のジャムでした。今の時代は色々な味のジャムやクリームを入れたりしています。白いチーズ(カッテージチーズの一種)を適当に甘くして入れる人もいます。ですから最近は、薔薇のジャムが入っているドーナツはどこででも売っているというわけではありません。それから、伝統的なクッキーですが、「ファヴォルキ」、または「フルスト」といいます。とても好かれていまして、「脂の木曜日」ですと、数キロでも買って食べます。ドーナツもそうで、一人で数個食べるのです。「一個だけでも食べないと、幸せになれない」と言われています。まぁ、カーニバルの最後の時期ですから、いっぱい食べておかないと、断食に入ったら、食べられませんので…。勿論、自分で作ってもいいです。ファヴォルキは、普通は細長いものです。しかし、ファヴォルキの生地で薔薇の形のクッキーも作ります。出来上がってから、上の真ん中には、何かのジャムをつけます。とても可愛いですよ。
  油っぽいものをいっぱい食べて、一週間後、「灰の水曜日」という行事がきます。真面目な日で、四旬節の初日です。四旬節は、復活祭の46日前(四旬とは40日のことですが、日曜日を除いて40日を数えるので46日前からとなります)の水曜日から復活祭の前日(聖土曜日)までの期間のことです。大斎(おおものいみ)が始まるという意味です。「大断食」とポーランド人はいいます。そのときは、美味しいものを食べてはいけませんし、踊るのも禁止で、贖罪(しょくざい)をしないといけないのです。クリストの復活のためには、心や魂の準備をしておかないといけませんから。昔は、本当に厳しい断食になっていました。40日間中、パン、水、簡単なものしか食べなかったです。そのためには、沢山の人が亡くなったりしました。20世紀入ってから、断食時期の規則を守る人が少しずつ少なくなってきました。ですから、今は、普通のように食べます。ただし、金曜日は肉を食べないほうがいいとされています。そして、踊ることは駄目ですから、結婚式はしません(ポーランドの披露宴は必ず朝まで踊ります)。「灰の水曜日」は平日ですが、教会の中では、立派なミサが行われます。そのミサ中、神父は信者の頭の上に、「灰からできて、灰になると覚えておいて下さい」と言いながら、灰をまきます。人間がやることを考えて、反省して、贖罪をしますようにということです。灰は、前年の「枝の主日」(聖週間の初日となる主日、すなわち復活祭の1週間前)に使用された棕櫚(しゅろ)の枝と呼ばれるのを燃やした灰です。ポーランドには椰子(やし)はないので、呼び方だけで、「枝」は違う材料で作られます。そのお話はあとで致しましょう。
 今回はちょっと複雑な話でしたかもしれません。本当をいうと、私もそんなに詳しくないです。ポーランド人なのに。ポーランドの習慣をご紹介するため、時々難しいことも書かないといけません。済みませんね。これからもよろしくお願い致します。
 
 
 

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