須賀川産の食材を使った伝統、創作料理を味わう「すかがわ食彩　地産地消の夕べ」は２２日、須賀川市のグランシア須賀川で開き、約２００人の来場者が多彩な料理と地酒などを楽しんだ。

　８回目を迎えたイベントだが、今年は風評被害を吹き飛ばそうと、「～復興へ　食でつなぐ　絆をつなぐ　地産地消～」を掲げて開催した。須賀川市地産地消推進実行委員会（須賀川市、すかがわ岩瀬農協、ジェイエイあぐりすかがわ岩瀬、ふくしま中央森林組合、須賀川市農業開発公社）の主催。

　イベントにはＪＡをはじめ、農産物加工、食生活改善グループ、ナタネ・ソバ生産組合など１０数団体が参加。このうち、伝統的な農産加工の味を研究し活動しているグループ・岩瀬アプリコットは、色とりどりのすあま＝写真㊨＝、ヤーコンサラダなど５品を出品。他の団体も、さつまいも餅（もち）、にら饅頭（まんじゅう）、揚げかぼちゃのポン酢漬け、おからサラダ、地元野菜のピクルス、米粉のロールケーキなどを並べ、好評を博した。日本酒「長沼八景」「あかし田」や長沼産そばを使った焼酎「江花川」、特産キュウリを使った「すかＱ」、１００％りんごジュースも振る舞われた。地元の伝統料理や創作料理が数多く並び、来場者たちは多彩な料理に舌鼓を打った。

農産物や特産品が当たる抽選会もあり、イベントを盛り上げた。

　これに先立ち、主催者で実行委員会長の鴫原力ＪＡすかがわ岩瀬組合長、橋本克也市長が「安心安全をしっかり確認したうえで、地元の食材を再認識していただきたい」とあいさつした。