生活不活発病を予防するための「介護予防講演会」が２０日、郡山市総合福祉センターで開かれた。約１１０人の参加者が体育トレーナーの星野武彦さん（太田西ノ内病院運動指導課課長補佐）の実技を交えながら指導で、ロコモティブシンドローム「運動器症候群」について理解を深めた。
  星野さんは「便利な生活をある程度不便な生活にして生活習慣を変えることが、病気を防ぐことにつながる」と説明。様式トイレになったため股関節が固くなっていることや、手を上げる作業が少なくなったために肩こりが多くなったなどの例を挙げた。脚の筋肉強化のためのスクワットでは、腰を低くしたときにつま先よりも膝を前に出さないやり方がひざをカバーするとし、１０回３セットやることでやっと腿の全部の筋肉が使われると説明した。
　参加者たちは、ロコモーションチェックの一つである片足立ちや、緩やかな動きの重心移動などで体を動かし、筋力などを確認した。
　星野さんは、生活の中でどのように「動く」ことを取り入れていくか提案した上で、「動かないと動けなくなることを頭に置き、体を意識して生活することが大切」とした。