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矢吹町のブランド製品考える 大桃さんら招きフォーラム 「やぶきG麺」開発を報告

矢吹町の地域資源を活用した製品のブランド化を考える「農商工連携フォーラム」が13日、同町で開かれた。この中で町の関係機関を中心に開発を進めている「やぶきG麺」を、来年度内にも製品化する方向で検討していることが報告された。

町は昨年10月、ブランド製品による地域活性化を図るため、民間を交えた「矢吹町地域づくり検討会議」をスタート。現在、ブランド総合研究所(東京)とタイアップし、「やぶきG麺」などの製品化を進めている。

やぶきG麺は、同町の特産トマトにみそを加えたラーメンを考えており、試作段階。トマトは同町の農家が開発した糖度9.5以上のトマト「旬太郎」を使い、パスタ風のラーメンを想定している。

 フォーラムは矢吹町、町農業再生協議会主催。農商工業、地域づくり検討会議の関係者ら約80人が参加した。はじめに、ブランド総合研究所社長の田中章雄さんが「矢吹町の総合資源を活用した地域ブランド化への取り組み」と題して講演、業種の枠を超えた横断的な地域一体の取り組みを強調した。

パネルディスカッションでは、東京農大教授の長島孝行さんをコーディネーターに、タレントの大桃美代子さん、ブランド総合研究所社長の田中さん、若手農業者の団体「やぶきぐるぐるnowker’s」代表の関根幸一郎さん、大木大吉本店社長の大木雄太さん、矢吹町長の野崎吉郎さんがパネラーで参加。

この中で、大桃さんは「諦めなければ、失敗ではない」と同町の取り組みを応援したうえで、農業の第6次産業化(2次、3次産業の付加価値を取り込んだ農業の活性化策)への取り組みや販路再構築の必要性について意見を述べた。メディアを活用した体験型イベントの企画も提案した。

野崎町長は「(矢吹町は)人にもモノにも恵まれた地域である」としながらも、「放射能被害対策で数年かかることを念頭に、流通経路と販路戦略の構築、見直しも必要」と述べた。米作りの工夫など、さまざまなアイデアも出され、農家の人たちが真剣に聞き入った。

 懇親会では、「やぶきG麺」の試食などもあり、参加者からの意見を求めた。


  【写真:(左上から)フォーラムで意見を述べるパネリスト、タレントの大桃さん、(右上から)試食する町民と製品開発中の「やぶきG麺」】

 

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