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ハラスメントを考える 女性スポーツで勉強会

女性スポーツ愛好者が増える中、トップアスリートやスポーツ健康科学の専門家らから学ぶ「女性スポーツ勉強会」が4月14日、東京・渋谷の東京ウィメンズプラザであった。
 テーマは、女子レスリングなどで問題になっている「ハラスメントを考える」。2013年には女子柔道の指導陣による慢性的な暴力行為やパワーハラスメントが問題となり、柔道界の体質問題や助成金の不正受給にまで拡大した経緯がある。
 勉強会は総合コーディネーターの宮嶋泰子さん(テレビ朝日スポーツコメンテーター)が女性アスリートの三主徴を取り上げ、利用可能エネルギー不足からくる女性アスリートが運動性無月経、さらには骨粗鬆症になる点を挙げた。一方、中学生女子の一週間の運動総時間は60分未満である点も指摘した。
 モントリオール五輪バレーボール金メダリストの矢野(現・池田)廣美さんは「1970年代のスポーツ界を振り返る」と題して、当時のスポーツ選手への体罰は当たり前のように毎日のことだった点を振り返った。「(体罰の良し悪しはともかく)40数年前は体罰が横行し、蹴られ、殴られることもよくあった。しかし、自分(矢野さん)の場合はそれがバネとなり、その後の自分や今がある」と話し、指導者が行う体罰と愛のムチの境界線の難しい点ものぞかせた。
 女子ソフトボールをアテネ五輪で銅メダルに導いた元全日本監督の宇津木妙子さんは「実体験から指導で気をつけたこと」と題して話した。「人間は感情の動物だからこそ、まずは相手と向き合い、会話することの大切さ」を一番に挙げた。また、「かつて自分にも周りから受けた心の傷があり、それをどう乗り越えるかが分岐点」とした。
 指導における「気合・体罰・言葉の暴力」の境目も微妙だし、難しい問題だとした。
 ソウル五輪銅メダリストで全日本柔道連盟常務理事・広報委員長の北田典子さんは、女子柔道界での暴力根絶プロジェクトでセクハラ問題に関わった経緯や内情などを「全日本柔道連盟改革改善プロジェクト−柔道家の意識改革−」と題して話した。
 セクハラ部会長として問題に取り組んだ中で、女子選手を対象に約3000件のアンケート調査をし、暴力・セクハラのガイドブックを作成。そうした中で「セクハラ・バスターズ」と恐れられ、セクハラ・暴力の一掃に取り組んだことを話した。
 「体罰指導者も過去に体罰で育った」とし、そうした意識が「(体罰は)当たり前という植え付けられた考えがある」とも指摘した。
 パワハラなどの事態収拾に乗り出したその後は、「試合会場で罵声を聞かなくなった」(マスコミ関係者)とも言われたエピソードも話した。
 スピードスケートから日本人初の自転車競技のプロロードレーサーに転向し、競輪学校の教官として女子生徒の指導にあたる沖美穂さんは「プロロードレーサー単身海外での経験プロ選手たちの自立」をテーマに海外研修・転戦での経験を話した。
 海外で謙遜は禁句であり、そうした中で苦い経験談を話した。「謙遜したばかりに実力がないと判断され、選考から外された。謙遜と謙虚はまったく違うということを知った」。「海外では『アイ・アム・ストロング』と実力をまずアピールすること」とアドバイスした。
 「一般に自転車競技は個人競技と思われがちだが、チームワークも非常に大切」とした。
 パワハラやセクハラについては、海外ではほとんどなかったと話した。「むしろ選手は監督やコーチを呼び捨てにし、合点がゆかなければとことん議論し合う」「選手は指導者から言われ放しではなく、納得がゆくまで話しする。時には言い合うこともある」と文化や風土の違いも指摘した。
 続いて、婦人科スポーツドクターの高尾美穂さん、コーディネーターの宮嶋さんも加わり、シンポジウムがあった。
 高尾ドクターは「アスリートほどストレスまみれであり、睡眠不足も加わり、体調が回復されていない」。さらに「今ほど女性スポーツが語られている時代はなく、同時に(骨粗鬆症など)骨がジリ貧の状態」と指摘。
 宇津木さんは試合に出られる選手の起用で悩み、「15番目(最後の枠に入った選手)と16番目(枠から外れた選手)の選手を選択するのが非常に辛かった」と振り返った。
 他に「体育会系の人はセクハラに対して甘いし、感覚が麻痺している」「監督は選手を選べるが、選手は監督を選べない」。パワハラなどをめぐり、その線引きにおいては「指導者も難しい時代」といった意見も出された。
 女子は将来に出産などのライフイベントも待ち構えており、これからもサポートは重要。ともかく2020年(東京五輪)以降が(女性スポーツの将来で)本物となるかどうかが問われるとした。
 

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