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首長に聞く

泉崎村長 久保木正大 「子どもたちにきめ細かな教育」 

泉崎村長 久保木正大

日本大学東北工業高校卒。土木設計の測専社社長を経て、泉崎村会議員。同議員を3期10年。2009(平成21)年11月に泉崎村長に就任。現在3期目。趣味は釣り、ゴルフ。座右の銘は「誠実」。68歳。
 古墳や埴輪など貴重な古代遺跡群で知られる福島県西白河郡泉崎村。県南地方のほぼ中ほどに位置し、県内の動脈でもある国道4号が村内を縦貫する。東北自動車にも近く、交通利便なため企業立地も盛んだ。原発事故の風評被害を克服する3期目の久保木正大村長に今後の村づくりを聞いた。
 
 −人口減・少子高齢化を迎え、さらに震災・原発事故を克服した現在、さらに将来の村づくりは進んでいますか。
 
 「人口減・少子高齢化は全国的にほとんどの自治体が抱える共通の問題です。当村の人口は6,377人(2018年3月1日現在)ですが、この10年で約400人減少しました。毎年40人近くが減っていることになります。子どもも半減し、小学校の場合は1学年約60人という状況です」
 「それでもお陰さまで財政再建問題もひと段落し、教育をはじめソフト面を重視して力を入れています。少子化対策では保育所は第2子から無料、幼稚園は完全無料化をとっています。小学、中学校は給食費を補助しています。このような教育の充実を進めてゆくため、予算をシフトさせ、これからも全面的にバックアップしてゆく考えです」
 「その一方で、子どもたちの『知・徳・体』に重きをおいた学力向上にも力を入れています。具体的には土曜日を活用して小学高学年生と中学生の学習指導に取り組んでいます。独自に講師を雇用し、サブ教師としてサポートをしてもらって、教育現場できめ細かな個人指導を受け持ってもらっています」
 
 −震災・原発事故後の村の現況は。
 
 「原発事故による放射能を気にしている人たちのことはよくわかります。当村ではいち早く除染をスタートさせ、生活圏についてはかなり早く処理できました」
 「村内には6カ所の除染土の仮置場がありますが、(中間処理場への)移送が完了すれば、汚染問題は完結すると考えます」
 「このたびの震災では、旧役場庁舎が被災しました。国の復興交付金を活用して新庁舎完成の運びとなりましたが、財政再建中とあって積立金もほとんどなく、そうした意味では今回の特別交付金は大変助かりました」
 「また、防災無線の配備では震災前は中途半端な設置状況でしたが、今は全世帯完備となりました。防災の要となる防災センターの整備も75%の補助を受けました」
 
 −交通アクセスを活かした村づくりをどう考えていますか。
 
 「当村は利便性に優れた交通アクセスの面からも堅実にやっていけば(財政再建などを含めて)、自力で生き残れるような条件にあります。こうした地理的優位性から企業誘致は活発に推移していました。工業団地の造成もあり、上場企業など大手企業から中堅企業まで多くが立地しております。これからは安定期ととらえ、バランスを取りながら誘致を進めます。そして地元雇用に役立ってほしいと考えます」
 
 −村の活性化策で考えていることはありますか。
 
 「5月には幹線の国道4号沿いに農産物の直売所・6次産業館がオープンします。6次化による地元農産物の商品を販売して村のPRにもつなげていきたいと思っています。例えば、村特産のハト麦は村内で20㌶を耕作し、栽培しています。そのハト麦を活用した特産品の開発も考えています」
 「JR泉崎駅東口の再開発もめどがつきました。計画の基本設計がまとまり、ようやく着工にこぎつけることができます。駅前広場と跨線橋の整備を図ることで、村の温泉・さつき温泉や村のシンボル・烏峠へのアクセスが格段に良くなります」
 
 −古墳など古代遺跡などを観光の呼び水にした村づくりについて考えていることは。
 
 「国史跡指定の装飾古墳・泉崎横穴や関和久官衙遺跡など古代白河郡の郡衙(郡役所)跡で有名な村ですが、遺跡ルートの観光地化と整備や村内にある出土品の展示などを活かした取り組みを検討したいと思います」
 「この中で原山古墳跡も有名な遺跡一つですが、古墳群の周辺には円墳8カ所もあると聞いています。福島大学の調査で近く明らかになりますが、他の遺跡群、烏峠などとともにルート公園化もいいのではないかと考えています」
 「村のシンボル・烏峠は昔からの村民の憩いの場であり、村で最も高い山(標高486㍍)。山頂からの眺望は素晴らしいです。村の活性化とも結び付きますが、こうした古くからの資源を活用してウオーキングやサイクリングコース、将来は観光めぐりコースにもしたいと考えます」
 
 −村の財政状況は。
 
 「財政状況が悪化していた以前は、一般会計と特別会計合わせた換算で実質公債費比率が30%を超えていました。人件費などの見直しを進めていったところ、28年度は8・7%までに下がりました。20年度には20%台になり、翌年度から10%台、25年度から1桁台で推移しています」
 「これまでに91人いた正規職員を61人に減らすなど、職員一丸となって財政再建に努めてきました。職員の協力に深く感謝しています」

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