経済県都・郡山市のまちなかの魅力を再発見し、元気を発信する「郡山市中心市街地活性化シンポジウム」は６日、同市中町のハーモニーステーション郡山で開かれた。郡山市の主催。

基調講演とパネルディスカッションの２部構成で、市民ら約１８０人が参加した。

基調講演では、日立システムズコンタクトセンタ事業部長の北野根秀（もとひで）さんが「企業が考える“こおりやま”の魅力」と題し、郡山市に設けるコンタクトセンター（顧客満足度の向上、営業活動を支援するサポート業務）の概要や取り組みを紹介。「企業にとって郡山は魅力的な都市であり、さらに安定的な雇用も必要」と述べた。

続く、パネルディスカッションは「チェンジ＆チャレンジ！“まちなか”元気発信！！こおりやま」をテーマに開いた。郡山商工会議所顧問の大槻順一さんがコーディネーターを務め、パネリストの伊藤和さん（タウン誌・街こおりやま編集長）、北川圭子さん（郡山女子大家政学部教授）、次田喜正さん（ＮＰＯ法人まざっせＫＯＲＩＹＡＭＡ副理事長）、原正夫郡山市長が中心市街地の活性化策でそれぞれの意見を出し合った。

この中で「大人だけが活性化を言っているだけでは、活性化にはならない。（子どもを含め）人が住む環境を整える」「郡山市発展の礎となった安積開拓は農業から始まった。商工業の発展は農業と切り離せない」「中心市街地が衰退したのは、人が集まっていた時代で商売にあぐらをかいていた面もある。ホスピタリティーを持って迎え入れないと人は集まってこない」「まちなかに市営住宅がほしい」など、アイデアを含めて活発な意見が交わされた。