ビジネススキルを生かした新しい社会貢献活動「プロボノ」と、被災地の地域復興をテーマとした「プロボノ×地域づくり・地域復興フォーラムｉｎいわき」が２７日、いわき市のいわき産業創造館ラトブで開かれた。

特定非営利活動法人（ＮＰＯ）ソーシャルデザイン・アソシエイツ設立を記念して開いた。約６０人が参加。

はじめに、特定非営利活動法人サービスグラント（東京）代表理事の嵯峨生馬さんが「プロボノ－新しい社会貢献・新しい働き方」と題して基調講演。続いて、特定非営利活動法人いわきＮＰＯセンター理事長の照井義勝さんが「がんばろう福島！絆づくり応援事業－絆づくり支援センターの取り組みと課題」、神奈川県立かながわ県民活動サポートセンターの吉田信雄さんが「かながわプロボノプロジェクトの実践と被災地復興支援プロボノの可能性」についてそれぞれ事例発表した。

嵯峨さん、吉田さん、照井さんの３人によるパネルディスカッションもあり、プロボノと地域復興のかかわりについて意見を交わした。進行はソーシャルデザイン・アソシエイツパネラー代表理事の手塚正さんが務めた。

嵯峨さんは「被災地の人たちと考えながらコミュニケーションビジネスを展開する必要がある」と述べ、「地元のニーズスキルを持った人がいるかがカギ」とした。

吉田さんは「スキルのある人を復興の力として巻き込み、ソーシャルネットワークを使ったチームビルディングを形成していく」と提案した。

照井さんは「いわき市内には活動したい人のニーズがある。外に向けて一つひとつ情報発信することが、被災地にいる私たちに求められる」と述べた。

プロボノは仕事のスキルを生かした新しい社会貢献のボランティアとして、若者らを中心に広がっている。