ふくしまの再生を目指した「新春うつくしま福島・復興祭」が２２日、郡山市のベルヴィ郡山館で開かれ、地元食材フェアや講演会、コンサートを通して元気なふくしまをアピールした。福島の風評被害を吹き飛ばそう会（別府一男会長）の主催。

安心、安全な地元産食材をＰＲする「地元食材フェア」には、農産物や漬物、清酒、銘菓など地域ブランドを掲げた２０社余りが出店。各ブースを設けて自慢の逸品を販売した。また、野菜、おにぎり、果物を合わせて３００人にプレゼントし、喜ばれた。

「福島県のこれから」をテーマにしたパネルディスカッションには、山口哲司さん（笹の川酒造社長）、伊藤俊彦さん（ジェイラップ社長）、瀬川賢一さん（オフィスセガワ代表）、新井圭輔さん（あさひ内科クリニック院長）、増子澄子さん（母親代表）の５人のパネリストが参加、風評被害の払しょくや復興をテーマにそれぞれの立場で活発な意見を交わした。福島の風評被害を吹き飛ばそう会副会長の三瓶利正さんがコーディネーターを務めた。

アサヒビール名誉顧問中條高徳さんの講演、サウンドセラピスト・アイカさん、口笛奏者柴田晶子さんらのコンサートも開かれた。

中條さんは「福島再生について」と題し、日本の美質復権と、歴史の見直しを踏まえて、目標に向かい夢を持つことの意義を説いた。リーダー、若者の夢を育てるため、教育の果たす役割も訴えた。

中條さんは長野県生まれの８５歳。陸軍士官学校卒。「アサヒスーパードライ」作戦による会社再生計画に着手し、同社を立て直した知将として知られる。