サイト内を検索 WWWを検索
HOME > コラム・筆は一本也 > 「菖蒲湯で健全な心身」
コラム・筆は一本也

「菖蒲湯で健全な心身」

65歳以上の高齢者2人に対し、15歳未満の子どもが1人。少子高齢が進む日本の人口減社会がより現実味を帯びてきたようだ。少子化と高齢化が同時に進んで人口が減れば、国の根幹を支える労働力人口は減少し、社会の仕組みや制度は立ち行かなくなる。人口減問題は、食糧問題と同じく古くて新しい問題だ。今さらながらと言ってしまいたくもなるが、確かに手をこまねいてきた問題ではある。眼前の経済優先の社会が招いた結果だが、この社会構造を変える手立てとなると容易ではない。ともかく社会全体で考えてゆかなくてはならない喫緊の課題であることだけは確か。
 
▼震災・原発事故の影響で人口流失が際立つ福島県だが、県の4月1日現在の子どもの数は23万9128人で、前年同期より4575人減少した。それでも前年同期比の減少率は1・9%と、比較可能な過去8年間で最少だった。ゼロ歳児は1万4184人と微減にとどまったことから、県は子どもの人口動態は震災・原発事故前の水準に定着したとみている。差し迫った緊張感が感じられなくもないが、肝心の対策は十分なのだろうかといささか心もとなくなる。震災復興と放射性物質の除染、原発廃炉作業、加えて人口減対策。使い古された言葉だが、待ったなしである。
 
▼連休後半のきょう5日は「こどもの日」。核家族化とともに隣近所の付き合いが少なくなった社会の断面を見せつけられるように、犯罪の低年齢化は増加の一途。相変わらずバーチャル気分で尊い命を踏みにじってしまう少年少女たち。キレてしまえば簡単に人の命を奪ってしまう。凶悪犯罪もとどまることがない。これも深刻な社会構造が生み出した結果と言えるかもしれない。少年法の改正が急務とされるが、果してこうした対症療法で犯罪が抑止されるのかは疑問だ。目を転じれば、人や社会のために役立ちたいと考える頼もしい少年少女たちも多い。
 
▼こどもの日にいろいろなことを考えてしまった。きょうは端午の節句、菖蒲の節句とも言われる五節句のひとつ。もともと旧暦の五月は高温多湿で伝染病や害虫に悩まされる時期でもあったと聞く。そのためか、薬草の菖蒲を軒先に飾ったり菖蒲湯に浸かったりする慣習が続いているという。菖蒲湯に浸かると何とも言えない葉の香りがすがすがしい。深刻な問題を抱えるにしても、心身の健康は忘れてはならないだろう。「健全なる精神は健全なる身体に宿る」。菖蒲湯でまずは実践したい。【平々凡々】
               (2015・5・5)

おすすめ情報(PR)

既製服にはない美しいフィット感
誂えのセレクトショップ・佐藤洋服店(本宮市)は、既製服にはないフィット感の美しいシルエットのスーツなどを提供している。ジャケット、オーダースーツ、靴なども取り扱っている。
海産物専門店「おのざき」の通販
全国一律1,000円の送料。届け先1件あたり。クール代・税込み。お買い上げ代金10,000円以上で送料無料。フリーダイヤル0120-024-137。携帯電話からは0246-23-4174
日持ちする「プリザーブドローズ」
にこにこバラ園(須賀川市)は、1年以上持つというプリザーブドローズを発売。バラ園がデザインしたプリザのバラアレンジメント。バラの季節を迎え、特価でのバケツ売りの特売日もあり。ホームページ2,000円〜10,000円台(消費税別)。送料は別途。Tel・Fax0248-72-7834
かに徳の宴会と法要プラン
かに刺し満足コース・かにすき鍋満足コース・かにちり鍋満足コースを用意。2時間飲み放題。無料送迎バス付き(10名様以上)。予約は☎024-931-2188
亀屋食品こだわり豆腐ギフトセット
木綿青ばた豆腐、青ばた寄せ豆腐、ごま豆腐、手あげなどの1500円セット(7品6種)と2000円セット(10品7種)。箱代・氷代込み。送料は別途。電話0248-82-2760・ファックス0248-82-2761

本宮特産・本宮烏骨鶏の酵母卵
ビール酵母で元気に育った烏骨鶏の酵母卵とトローリ酵母卵。熱処理した高品質の飼料をエサに安心・安全に飼育しました。卵黄のみを使って独自開発した酵母卵の卵油もどうぞ。

潮目食堂エブリア店オープン
海産物専門のおのざき(いわき市平鎌田町)は、いわき市鹿島の鹿島ショッピングセンターエブリア内に潮目食堂をオープン。2店目。ボリュームのある海鮮が自慢で、海鮮丼、刺身盛り、焼き魚定食など豊富なメニューを用意。
縫製工場・店舗が営業再開
台風19号による水害で縫製工場・店舗が被災した(株)アルバTOWA(旧東和ユニフォーム・本宮市本宮字舘町2-1)、SATO TAILOR 佐藤洋服店(同)は、ともに営業を再開

おすすめサイト