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コラム・筆は一本也

「目を覚ます春眠」

鰻(うなぎ)と言えば夏の土用の丑の日が定番だが、最近はたくましい商魂もあってか、春の土用丑の日も盛んにPRされている。もっともスーパーや鮮魚店には、土用の丑の日に関わらず年がら年中に蒲焼きやうな重、うな丼が並んでいる。スタミナをつける点でも、春夏の土用丑の日は秋冬とは違い、どうしても食指が動く。その春の土用だが、今年の春の土用丑の日はあす19日。土用はもともと、万物は木・火・土・金・水の5種類の元素からなるという五行節に由来する暦の雑節。土の気がもっとも強くなる時期を意味し、いわゆる季節の変わり目にあたる。
 
▼土用の間の丑の日が土用の丑だが、昔からよく「う」の付く物を食べれば病気にならないという言い伝えはよく知られる。うなぎは日本人がよく食し、売り上げも年に2度のピークを迎えるというから日本人のうなぎへのこだわり具合がわかる。売り上げをみると夏場の酷暑の土用の丑がダントツらしいが、PR効果もあって春のスタミナ補給源としても急増しているらしい。そう言えばスーパーの店頭などには、春の土用の丑の日を知らせるミニのぼりが立ち、国内産に混じって中国産、韓国産などの鰻の蒲焼き、うな重がお目見えしている。
 
▼値段も産地などによってピンからキリまでだが、売り場の担当者に聞けば、どれも栄養的には差がないとの返事。ただ私的だが、中国産の食材は使用農薬や過去の不祥事などからとっさに敬遠してしまう。大方の主婦もこと、うなぎだけは安物買いには安易に走らないようだ。年に一、二度くらいは奮発したい気持ちもわかる。そういえば、先日テレビで報道されていたが、普段飲む飲料水は高値高級志向が敬遠されるが、たまに食べるスーイーツなどは高級志向も広がっているという。デフレマインドも2極化しているかのようだ。
 
▼やはり食べ物は値が張るとは言え、安心安全な国産物が最適だと、私事ながら確信する次第。これから一気に進みそうな貿易交渉TPPで安かろう悪かろうの食材が外国からどっと入ってくれば、消費者はますます品定めに迷って疑心暗鬼で買い物にも気を配るようになるのか。何とも便利であって便利でない住みにくい世の中になってしまうような気がする。四六時中に放射能汚染で気を遣い、言論・表現の自由でも気を遣う。安逸な春の日々、これでは堪ったものではない。そんな世の中にだれがした。【前途洋々】
                     (2015・4・18)
 

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