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コラム・筆は一本也

「それぞれの花見」

このところの暖かさで福島県にもひと足早く桜前線がやってきた。ところが一転、今朝は一段と冷え込み、中通りの福島、郡山市などでは雪化粧に包まれた。寒の戻りで10日あたりまでは花冷えとなりそうだが、それも週末には回復しそう。これからサクラの名所は三々五々、花見客でにぎわいそうだ。国の花でもあるサクラは観賞だけでなく、食用としても重宝されている。八重桜の花やつぼみを塩と梅酢で漬けた「桜漬け」は私事ながら好きだ。茶碗に入れて熱湯を注ぐと花びらが開き、ほんのりと甘い香りを放つ。
 
▼見合いや婚礼など祝いの席では、「茶を濁す」ことを敬遠してか、桜湯がよく出る。この季節、菓子店やスーパーの菓子コーナーには色鮮やかなピンク色の桜餅や竹色のよもぎまんじゅうなど、色とりどりの菓子が並ぶ。とりわけ、サクラはあんぱんやアイスクリームにも使われて日本人の生活に深くしみ込んでいる。祝いに欠かせない鯛にも「桜鯛」「花見鯛」がある。そうした「桜文化」の中で日本人は冬をしのぎながら、躍動の春へと旅立ってきたような気がする。
 
▼サクラの代表格はソメイヨシノだが、ほかにもオオシマザクラ、エドヒガンザクラなど10種類ほどのサクラが日本の春を美しく彩ってくれる。サクラ見物は城跡と決めているが、ひっそりと咲き誇る山桜も好きだ。人気(ひとけ)がない山中だけにより美しく見える。サクラの開花のころになるとなぜか寒さもやってくる。いわゆる花冷えだが、「春に三日の晴れはなし」とも言われるゆえんだ。県都・福島市の信夫山はこの寒さの中、花見を楽しむ人たちが繰り出し、夜になるとコタツもお目見えする。
 
▼そこまでしてもサクラが見たいのだろうかと思うが、むしろコタツに入って飲食し、わいわいやるのが楽しみらしい。この「花コタツ」で、酒を酌み交わしながら花を愛でるのも一興かもしれない。こうした花より団子を楽しむ人は昔から多いが、「酒なくて何の己が桜かな」「上戸は毒を知らず、下戸は薬を知らず」ということわざもあるから面白い。人それぞれの花見があるが、なかでも大トラだけは勘弁願いたい。今の若者は付き合いが悪いと言われるが、ひょっとしたら上司の大トラや「上から目線」を避けているのかもしれない。【酔生夢死】
                 (2015・4・8)

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