サイト内を検索 WWWを検索
HOME > 福島からの発信 > 被災地から「いわき学」を発信 昌平塾が都内で開塾 
福島からの発信

被災地から「いわき学」を発信 昌平塾が都内で開塾 

大震災、津波、原発事故と二重三重の苦難に直面した被災地・福島県いわき市から新たなアカデミズムを発信する東日本国際大学の「昌平塾」が4月3日、東京都内で開塾した。
 未曾有の危機を機に「いわきから世界へ」と学術発信する東日本国際大が、同大客員教授で評論家の森田実氏を塾長に、エジプト考古学者で副学長の吉村作治氏をオブザーバーにして開塾した。
 
 開塾式で緑川浩司理事長が「挑戦をキーワードに乱世、震災を乗り越えて東洋思想の英知を発信してゆきたい」とあいさつ。森田塾長が「いわき市はかつて勤務したことのある第二の故郷。いわきが震災、原発事故と幾多の苦難を背負っている今だからこそ“いわき学”を究めてゆきたい」と開塾への思いを語った。
 オブザーバーの吉村氏は、考古学者として世界各国を飛び回り、さまざまな宗教と関わったエピソードを紹介。そうした経験からも「“比較宗教”も論じられればありがたい」と応じた。儒学の教え「辞して達するのみ」の言葉を引用し、人と人のコミュニケーションや共感の大切さを強調した。
 森田塾長、吉村副学長のトークセッションもあった。森田塾長は中庸の精神に触れ、「儒学はけっして上下や縦関係ではなく、むしろ友情をもとにした横の関係。中庸の精神と対極にあるのが極端主義を好む政治やジャーナリズムではないか」と述べた。
 吉村副学長は、世界の宗教を学び、世界と共有する大切も説いた。森田塾長は「対話による統合のための努力がまずは21世紀の課題ではないか」とした
 
 昌平塾では「原発問題に直面する浜通りのいわきだからこそこうした取り組みを強め、儒学を理念に昌平坂学問所の学府を継ぐ東日本国際大がその発信基地になる」としている。
 
 西早稲田の東日本国際大学東京事務所で開いた第1回昌平塾には45人が受講した。
 都内に住む女性は「いわきは行ったことがないが、興味があって参加した。次回以降もぜひ受講したい」と話した。大学間連携をきっかけに参加した近畿大東京センター課長の山下ますみさんは「(いわきは東京からは)近い距離なのに現状がきちんと伝わっていない。今回の塾でこれからも被災地の実情を知り、応援してゆきたい」と、連携協力を約束した。
 緑川理事長は「いわきの抱える問題を広く発信しながら、世に問うてゆきたい」としている。
 
 次回は5月8日、森田塾長を講師にした「論語を読む(論語と経営)」を開く。3回目は松岡幹夫氏の「仏教入門」、4回は森田裕之氏の「論語を読む」、5回は先崎彰容氏の「日本の思想を読む」を予定。
 http://www.shk-ac.jp/blog/wp_shk/wp-content/uploads/2015/03/shjk02b.jpg
 申し込みは東京事務所(電話03-6302-1891)へ。Email:a_midori@tonichi-kokusai-u.ac.jp

おすすめ情報(PR)

既製服にはない美しいフィット感
誂えのセレクトショップ・佐藤洋服店(本宮市)は、既製服にはないフィット感の美しいシルエットのスーツなどを提供している。ジャケット、オーダースーツ、靴なども取り扱っている。
海産物専門店「おのざき」の通販
全国一律1,000円の送料。届け先1件あたり。クール代・税込み。お買い上げ代金10,000円以上で送料無料。フリーダイヤル0120-024-137。携帯電話からは0246-23-4174
日持ちする「プリザーブドローズ」
にこにこバラ園(須賀川市)は、1年以上持つというプリザーブドローズを発売。バラ園がデザインしたプリザのバラアレンジメント。バラの季節を迎え、特価でのバケツ売りの特売日もあり。ホームページ2,000円〜10,000円台(消費税別)。送料は別途。Tel・Fax0248-72-7834
かに徳の宴会と法要プラン
かに刺し満足コース・かにすき鍋満足コース・かにちり鍋満足コースを用意。2時間飲み放題。無料送迎バス付き(10名様以上)。予約は☎024-931-2188
亀屋食品こだわり豆腐ギフトセット
木綿青ばた豆腐、青ばた寄せ豆腐、ごま豆腐、手あげなどの1500円セット(7品6種)と2000円セット(10品7種)。箱代・氷代込み。送料は別途。電話0248-82-2760・ファックス0248-82-2761

本宮特産・本宮烏骨鶏の酵母卵
ビール酵母で元気に育った烏骨鶏の酵母卵とトローリ酵母卵。熱処理した高品質の飼料をエサに安心・安全に飼育しました。卵黄のみを使って独自開発した酵母卵の卵油もどうぞ。

潮目食堂エブリア店オープン
海産物専門のおのざき(いわき市平鎌田町)は、いわき市鹿島の鹿島ショッピングセンターエブリア内に潮目食堂をオープン。2店目。ボリュームのある海鮮が自慢で、海鮮丼、刺身盛り、焼き魚定食など豊富なメニューを用意。
縫製工場・店舗が営業再開
台風19号による水害で縫製工場・店舗が被災した(株)アルバTOWA(旧東和ユニフォーム・本宮市本宮字舘町2-1)、SATO TAILOR 佐藤洋服店(同)は、ともに営業を再開

おすすめサイト