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福島空港の防災的機能と活用を考える 郡山でセミナー

東日本大震災を機に、防災・安全の視点から見直されている福島空港(福島県須賀川市・玉川村)の活用を考えるセミナーが3月17日、郡山市の郡山商工会議所で開かれた。福島県、郡山市福島空港活用促進協議会が主催した。
 
 セミナーは交通経済の第一人者、日本大経済学部教授の加藤一誠氏を招き、首都圏空港の容量拡大の点から見た福島空港の役割と現状などを学んだ。
 加藤氏は「福島空港と地域の将来〜防災・安全・公共の視点から〜」と題し、同空港を防災、減災の空港へ切り替えてゆく防災機能強化も提案した。
 震災以降に国際線が休止している福島空港だが、加藤氏は同空港の存在意義を「交流拠点」「防災拠点」「ローカルtoローカル」とした。その中でも先の大震災では復旧復興に大きく貢献した経緯から、首都圏などでの広域的大規模災害における支援拠点の役割を担うべきと力説した。
 有識者会議の提言にも触れ、「現在の福島空港の乗降客数では民間事業者が運営を希望することは考えにくい。県が空港管理者として民間的な発想の経営を続けながら留まることが適している」とした。
 これまでの形態とすみ分けされる格安航空(LCC)の展望や、アメリカに学ぶ空港のアイデアについても言及。特に日本は免税店など空港内店舗を新しい発想で見直す必要があるとした。

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