あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
   この前は、サンタのお話を致しましたが、今回はクリスマスのことについて書きたいと思っております。

　実は、復活祭のほうが大事そうですが、クリスマスも賑やかで、楽しく過ごします。クリスマスのイルミネーションも綺麗ですし、お土産も  渡されますし、クリスマス・ツリーも可愛いいです。ポーランドのクリ  スマスは１２月２５と２６日です。２６日は「聖ステファノの日」と呼ばれ、聖ステファノはクリスト教における最初の殉教者です。
  ２４日はクリスマス・イブで、その日は肉を食べてはいけません。断食の一種です。というのは、クリスマス・イブ料理を食べるのです。：赤カブのスープ。 発酵したキャベツときのこ（またはどちらかだけ）のポーランド餃子、鯉と鰊の料理、芥子（けし）の実が入っている料理、発酵したキャベツときのこの煮込み料理（普通は肉とソーセージを入れる）、乾燥果物で作られた飲み物。伝統的には、料理が１２類（１２使徒同数）あるはずで、最初の星が見えてきたら、イブの食事を食べはじめるのです。しかし、冬はよく曇っていて、雪も降りますし、空も見えません。ですから、適当なときにスタートします。料理も、いっぱい作ったら、食べられない場合、捨てないといけません。捨てないために、最近は、食べられる量だけを用意します。家族全員が集まって、食べる前にお祝い言葉をお互いに言ってから、オブラートを割って、それらを先に食べてから食事します。
キリストが馬小屋の干し草の上で生まれたから、テーブル・クロスの下には、干し草を置いておきます。イブの食事に参加する人数より、一人分大目に用意します。その日は、招待されていない人でも家に来たら、歓迎されるはずです。イブは誰も独りぼっちになってはいけません。この世の中には、そういう人間が多いですけど。夜中は、特別ミサ（「牧羊者のミサ」）があって、みんなが必ずあずからないといけないというわけではないですが、多数の人はやっぱりあずかります。
  ２５日も立派なミサが行われます。その日からは、肉を食べても大丈夫です。なので、２５日からは結婚式もします。aあらら、クリスマス・ツリーのことを書くのを忘れちゃいそうでした。ツリーは、伝統を守れば、イブの食事をしながら、作るはずです。しかし、今はもっと前に作っておきます。子供たちの楽しみですからね。数十年前からは、人工のツリーが普及されています。理由はいくつかありますが、一つは、長く飾れるからです。２月２日まで飾りますのでそれまでもつようにということからです。もう一つは、ポーランドの家が絨毯だからです。生木ですと針が絨毯に刺さりとりにくいのです。勿論、生木のほうがクリスマス的で、匂いもよく綺麗です。私もそういうのが好きですけど、掃除が大変ですから、プラ木にします。最近は、自然環境の事も考えます。伐採は、毎年しますが木が大きくなるには、数年かかります。ポーランドでは、ツリーを２月の初めまで飾っていいだけではなく、クリスマス・イルミネーションもそのときまでは大丈夫です。そのため、ポーランドは１月中ずっとクリスマスの雰囲気に覆われています。そういう雰囲気を味わいに、どうぞいらしてみてください。