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コラム・筆は一本也

「絶対許さない」

かつて花形記者という言葉が盛んに使われた時代があった。特ダネを求めて肩で風切る事件(社会部)記者を指した呼び名でもあり、大きな事件事故が起きた際に現場に投入される遊軍記者の別名でもあったような気がする。花形とは裏腹に、場合によっては現場の捜査官と同様に危険な場所に乗り込んで取材することもある。事件が起きれば、刑事さながらに「現場100回」などと先輩記者からはそうたたき込まれた。昼夜を分かたぬ夜討ち朝駆けの仕事を終え、へこんだこともあった。
 
▼そんな時、気心の知れた同僚記者と愚痴こぼしあう“慰労会”を開くことがあった。互いに人一倍情熱家だったせいか、話も弾んで大きくなり、「記者の原点って何だろう」と切り出されたことを思い出す。同僚記者が、危険を顧みずに戦場に赴く記者であり、戦場カメラマンでもある―と言いたかったのはすぐに察した。若いころを振り返って、サツ回りの夜討ち朝駆けは相当にしんどかったことを思い出す。自らごまかしながら、何とか務め上げたような気もする。
 
▼それは命を落とすような危険の伴う戦場記者とは違うことがわかっていたからであり、もし戦地や危険地帯に赴任の辞令が出たらすくんで拒否しただろう。平和国家に住んでいればなおさらである。そんなサラリーマン根性の記者やジャーナリストと袂を分かつように、妻子あるフリージャーナリスト後藤健二さん(47)は、知り合いの湯川遥菜さん(42)の行方を調べるため、あえて中東の危険地帯へと向かった。「すべて自分の責任で…」とするビデオ画像を残して。そして1日早朝、イスラム過激組織に殺害されたという映像がネット上に公開された。
 
▼湯川さん、ジャーナリストとの鏡とも言える後藤さんの死は今後どんな影響をもたらすのか。すぐさま、専門家、評論家、政治家らがそれぞれ怒りの言葉を自らの安全地帯から発していた。そんな場面を見て何故か、戦場に4年前の原発事故現場を重ね合わせてしまった。安倍首相は残虐なテロを「強い怒り」と言い、一方の民主・岡田党首は「強烈な怒り」として国会決議を提案したらしい。共にすくむことない言動だが、安倍首相は「絶対許さない」とも言った。果して意味するものは何だろう。【平和太郎】
                 (2015・2・1)

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